新型iMacを実際に使用してみると、非常に速いと感じられた。4K動画ファイルの再生、大きな画像ファイルの操作、複数のブラウザやマルチメディアアプリの切り替えさえも、高速で実行できる。
27インチモデルはAMDの「R9」ディスクリートグラフィックスを搭載するが、今回の21インチモデルにはIntelのデフォルトのグラフィックスハードウェアしかない。2014年のハイエンド寄りの21インチiMacには、NVIDIAの「GeForce 750M」グラフィックスが搭載されていたもの、2014年の時点でかなり古いグラフィックスチップだった(現在に置き換えると、「GeForce 950M」を今搭載するようなものだ。メインストリームのゲームをプレイするなら、最低でも「GeForce 960M」GPUをお勧めする)。
したがって、新型iMacは4K動画の再生だけでなく編集も可能だが、ゲームに適したマシンではない。簡単なゲーミングテストで、1920×1080解像度と中程度のグラフィックス設定で「Tomb Raider」を実行したところ、プレイに支障のない30.3fpsのフレームレートが得られた。好奇心から同じゲームをフル4K解像度でプレイしてみると、フレームレートはわずか6.7fpsだった。
この刷新されたApple iMacのセールスポイントは非常に分かりやすい。2014年のハイエンドのベース構成を4Kディスプレイと新しい(ただし最新ではない)プロセッサにアップグレードしつつ、価格を据え置いたことだ。その魅力をさらに高めるのが、新たに再設計された同梱アクセサリ、Thunderbolt 2、ハイブリッドハードドライブオプションの増加である。新しいディスプレイを除けば、21インチiMacの低価格のベースモデルにも、ほとんど同じ改善が施されている。1つ残念なのは、以前の1499ドルの構成に含まれていたごく基本的なNVIDIAグラフィックスカードがなくなったことだ。
比較的最近のiMacを持っていて、4K動画の編集や超高解像度の写真にさほど興味がないなら、アップグレードする理由はあまりないだろう。一新されたキーボード、マウス、タッチパッドにはかなり心惹かれるかもしれないが、こうした新アクセサリは個別に購入することもできる。真のパワーユーザーなら、おそらく27インチiMac(特に全モデルで5K Retinaディスプレイが採用されたため)や「Mac Pro」デスクトップに気持ちが傾いているはずだ。
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