(編集部注:米CNETによる21.5インチのRetina 4Kディスプレイ搭載「iMac」のレビューを3回に分けて翻訳して公開します。第2回は12月9日に、最終回は12月11日に公開しています)
Appleの21.5インチ「iMac」シリーズの2014年モデルは、開始価格が1099ドルまで引き下げられ、基本的に「MacBook Air」のデスクトップシステム版と位置付けられたことにより、注目を集めた。新しい2015年モデルは、より高みを目指している。
本記事では、2015年10月にアップデートされたAppleの21.5インチiMacシリーズの旗艦端末の構成をレビューしている。華麗な21.5インチの4K解像度ディスプレイを備え、米国での開始価格が1499ドルのモデルだ。ほかの2つのベースモデルの価格はそれぞれ1099ドルと1299ドルで、前機種と同じ1920×1080のディスプレイを搭載する。
新しい21.5インチiMacが4Kという言葉をより忠実に実装していることは、注目に値する。ディスプレイの横ピクセル数は4096で、コンシューマー製品でよく使われる4K規格(超高解像度、もしくはUHDと呼ばれることもある)とは異なる。後者の4K規格の横ピクセル数は3840で、iMacで採用された規格より若干少ない。このことから判断すると、このシステムがターゲットにしているのは、プロ(とハイエンドのマニア)の写真ユーザーや動画ユーザーだろう。これらのユーザーは、横4096ピクセルの4K規格で撮影することもあるかもしれない。
豪華な大型4Kテレビ、そして、われわれがこれまでに見てきたすべての4Kコンピュータは、コンシューマー向けの4K規格(3840×2160)を一様に採用している。この新型iMacに搭載された4096×2304のスクリーンは、ユーザーの4Kコンテンツをすべて問題なく再生できるが、ネイティブの解像度が少しだけ異なるため、スケーリングにわずかに影響することがある。われわれが実際にそれに気付いたのは、3840解像度のテストパターンを見ていたときだけだ。
4Kに関してほとんど認識されていない実状として、多くの人は実際にそれほどたくさんの4Kコンテンツを見る予定がないのに、4Kのテレビやモニター、コンピュータを購入しているということがある。4Kは、努力目標としての最新スペックへのアップグレードに過ぎない。そして、ユーザーの動画コンテンツの大半、さらにはビデオゲームでさえも、近い将来に解像度が標準の1920×1080HDから上がることはないだろう。
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