(編集部注:米CNETによる21.5インチのRetina 4Kディスプレイ搭載「iMac」のレビューを3回に分けて翻訳して公開します。次回は後日の公開を予定しています。第1回は12月7日に、最終回は12月11日に公開しています)
第1回より続く。
「iMac」については、過去3年間に米CNETが公開したどのレビュー記事を読んでも、このハイエンドのオールインワンマシンで長く続いているデザインを感じとることができるだろう。今でも現代的な見た目ではあるが、狭いベゼルやタッチスクリーンなど、「Windows」陣営で見られる新しいトレンドは、iMacにはない。
iMacの大部分を占めるディスプレイには、あらゆるシステムコンポーネントも収まっている。今回も縁の部分の厚さはわずか5mmで、背面が緩やかに湾曲して膨らんでいる。見る角度によってはほとんど紙のような薄さだ。横から全体を見ても非常にほっそりしており、リアパネルは中央で緩やかな曲面を描いている。
背面の中央は、調節可能なヒンジによって、カーブした一体型スタンドにつながっている。外付けのUSBデバイス、「Thunderbolt 2」デバイス、あるいはMini-DisplayPortデバイスを接続せず、有線イーサネットではなくWi-Fiを使用すれば、基本的にはケーブル1本だけの構成になる。背面パネルの中央やや下から伸びる白い電源ケーブルがあるだけだ。ほとんどのApple製コンピュータと同様、これも密閉型システムであり、ユーザーが触れられるコンポーネントは一切ない。一方、27インチiMacには、RAMスロットへのアクセスポートがある。
物理的に最も大きく変わったのは、同梱のアクセサリ、つまり「Magic Keyboard」「Magic Mouse 2」「Magic Trackpad 2」だ。これまでと同じく、キーボードとマウスは標準で付属するが、マウスの代わりにトラックパッドを選ぶこともできる。ただし、これらの新バージョンでは、トラックパッドを選択すると価格が上がる。いずれも単体でも販売されており、Magic Mouse 2が79ドル、Magic Keyboardが99ドル、Magic Trackpad 2が129ドルだ。3つとも旧バージョンの価格は69ドルだった。
トラックパッドは価格が大きく跳ね上がったが、新しいアクセサリのなかでは間違いなく最も印象的だ。色がアルミからオフホワイトに変わり、見た目も触った感じもかなり大きくなった。Appleによると、表面積が29%拡大しているという。円筒形のバッテリコンパートメントがなくなったため、さらにミニマリスト的な外観になった。緩やかなくさび形をしており、底面全体がテーブルと並行に面するようになっている。
Magic Trackpad 2は、「Force Touch」に対応している。ノートブックの「MacBook」と「MacBook Pro」にも搭載されている新しいタッチパッド機構だ(新型の「iPhone」と「Apple Watch」にも類似の機能がある)。Force Touchでは、四隅に配置されたセンサが使用され、Appleの旧製品を含め大多数のタッチパッドで使われているヒンジ付きの「ダイビングボード」(飛び込み台)構造がなくなった。
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