マイクロアドの子会社である、マイクロアド・インバウンド・マーケティングは12月2日、全日空商事が11月19日から本格的に開始した、インバウンド向けの送客ソリューションの提供を目的とした「ANA EXPERIENCE JAPAN」(AEJ)のサイト企画運営に協力することを発表した。
AEJは、個人の訪日外国人旅行者を対象に、事業者や自治体、地域産業と協力して、通常の団体ツアールートでは味わえない日本各地の魅力を、ウェブや冊子で発信する取り組み。旅行者のグルメ、アクティビティ、ツアーガイド予約のほか、言語サポートや無料Wi-Fiスポット情報、ATMスポット情報などをサポートする。
9月1日より約2カ月にわたりテストリリースしてきたものに改良を加えて本格稼働させるという。マイクロアドは、コンテンツ企画運営や広告メニュー開発、販売などで協力。サイトオープンにあたっては、「広域観光周遊ルート」のうち南九州と東北海道の2ルートから先行して展開しており、その他のルートも順次公開する予定だという。
日本政府観光局(JNTO)によると、訪日外国人旅行者は2015年1~10月時点で1631万人に達し、累計で過去最高を更新しているという。また、日本政府は2020年までの訪日外国人旅行者の目標数を年間2000万人から3000万人へと大幅に引き上げるなど、今後もインバウンド市場の盛り上がりが予想される。
2015年1月に設立されたマイクロアド・インバウンド・マーケティングは、これまでマイクロアドがアジア10カ国18拠点で培ってきたソリューションの知見を生かし、現地メディアと提携して訪日外国人旅行者向けの広告サービスの開発・販売や、メディア運営サービスを提供してきた。
具体的には、中国で日本を紹介するテレビ番組「東京印象」において、観光や流通小売をメインとした特定メーカーの商品を紹介するプロモーションや、10月の国慶節に合わせた中国人観光客向けの無料ショッピングバス走行など。また、台湾での越境EC事業なども手がけている。
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