LINEは11月30日、コミュケーションアプリ「LINE」のタイムライン機能において、新たに広告配信・表示をし、12月1日より外部企業案件でのトライアル運用を開始すると発表した。
LINEは、LINE公式アカウントやスポンサードスタンプ、LINEフリーコインなど、さまざまな形態で企業と消費者をつなぐマーケティングプラットフォームとしての利用を推進。今後、これらの取り組みをさらに強化し、マーケティングプラットフォームとしての可能性を広げるべく、LINEのタイムラインでの広告配信・表示の導入に向けた検証をするとしている。
LINEのタイムラインは、能動的にメッセージを送信しなくても、LINE上の友だちとコミュニケーションができる機能。LINEは、このLINEのタイムラインに固定の枠を設け、「Sponsored」表記とともにユーザーに広告を配信・表示する機能の導入に向け、検証をしている。
また、ユーザーのLINEおよび、LINE関連サービスの利用動向にもとづく、属性・興味関心分野の推計情報を活用した広告の配信・表示をすることもできるという。広告表示・配信に利用する興味関心や属性は、ユーザーの同サービスの利用履歴(利用したLINE関連サービス、友だち追加した公式アカウント、購入スタンプなど)にもとづき自動的に推定・分類される。
なお、電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トークなどの機微情報は利用履歴に含まれない。情報の推定・分類は、あくまで統計的に実施され、特定の個人を識別する分類は行わず、ユーザーは、推計情報を利用した広告の配信・表示を停止することもできるという。
タイムラインでの広告配信・表示については、11月よりLINE関連サービスなどの社内案件でのテストを既に実施しており、一定の成果を確認できたという。そこで、12月1日から2016年春頃にかけて、外部企業の案件のトライアル運用を行う予定だとしている。
外部企業のさまざまな案件での広告表示・配信を通じて表示頻度や推計情報のさらなる精緻化を図り、その結果もふまえて、日本での本格運用の開始やLINEユーザーが多いタイ、台湾、インドネシアなど他の国・地域での運用も段階的に行うとしている。
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