Microsoftは米国時間11月16日、Code.orgとのパートナーシップを発表した。「Minecraft」をテーマにした1時間のチュートリアルを通じて、子供たちに(大人にも)コンピュータサイエンスの基礎を教えることが目的だ。Microsoftは、この人気ゲームを開発したスウェーデンのビデオゲーム製作会社Mojangを2014年に25億ドルで買収しており、世界で1億人を超えるMinecraftプレーヤーに、同ゲームを通じてプログラミングに関心を持ってもらおうとしている。
この新しいMinecraftモジュールは、今年で3度目となるCode.orgの年次イベント「Hour of Code」の一環だ。Hour of Codeは、コンピュータサイエンスの基礎をわずか1時間で教えることにより、プログラミングに親しんでもらおうという世界規模のキャンペーンで、12月7~13日のコンピュータサイエンス教育週間(Computer Science Education Week)に実施される。
2009年にリリースされたMinecraftは、これといったストーリーはないが、代わりにプレーヤーは無限に広がるデジタルサンドボックスの中で、自分の世界を創造したり、他のプレーヤーの世界を探検したりすることができる。
無料のHour of Code Minecraftモジュールに登録すると、ユーザーはブロック状のコードを使って、Minecraftの2人のメインキャラクタースキン(「Steve」と「Alex」)をゲーム世界で冒険させる方法を学ぶことになる。そのほか、映画「スター・ウォーズ」シリーズや「アナと雪の女王」などの人気コンテンツをベースとしたモジュールもあり、Code.orgのウェブサイトで入手できる。
公開されている関連動画では、Minecraftの開発主任Jens Bergensten氏がMinecraftモジュールを紹介しているほか、Mojangチームの他のメンバーが、羊の毛を刈る、木を切って木材にするといったさまざまな目標をキャラクターに達成させるためのプログラミングのプロセスを説明している。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏は、声明で次のように述べた。「世界のすべての人に力を与えるという当社ミッションの中核をなすのが、若い人々にコンピュータ的思考と問題解決スキルを教え、デジタル化が進むこの世界での成功をサポートすることだ。MinecraftおよびCode.orgとともに、自然で協力的で楽しい方法で、次世代のイノベーターの創造性を刺激したい」
Microsoftのモジュールを選択すると、無料プレイ時間を含む全部で14種類のプログラミング課題が与えられる。そこでは同モジュールで学んだプログラミング手法を実践し、コードを使ってMinecraftの世界を探検することができる。このMinecraftモジュールはすでに提供開始されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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