ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)は11月12日、PC利用者による定額制動画配信サービスサイト(SVOD)を含めた動画配信サイトへのアクセス状況を発表した。
定額制動画配信サービスサイトを含む主な動画配信サイト全体の月間推定訪問者数の推移をみると、2014年10月以降は2000~2200万人の範囲で推移しており、訪問者1人あたりの月間での平均滞在時間については、3時間半前後で安定して推移している。
定額制動画配信サービスサイトの推定訪問者数をみると、2015年2~4月を除き、150万人強の規模であり、2015年9月には過去13カ月間で最も多い188万人を記録した。平均滞在時間については、2015年3月までは10分台だったが、4月以降は20分以上を示しており、増加傾向にある。
2015年10月度のアクセス状況をみると、平均滞在時間は定額制動画配信サービスサイト(26分)と比較して、動画配信サイト全体(3時間28分)の方が長いが、これは訪問者数の規模が大きい「YouTube」や「ニコニコ動画/生放送」などでの平均滞在時間の長さに起因している。なお、動画配信サイト全体の推定総滞在時間は、7380万時間であり、ウェブ全体の総滞在時間量の11%を占めている。
動画配信サイト全体の接触者率を男女別にみると、男性(59.5%)が女性(45.3%)を上回っており、目立った差異は見当たらない。しかし、平均滞在時間は、男性は4時間2分に対して、女性は2時間31分と差が大きい。
特に男性20~34歳の平均滞在時間は8時間42分と、他の層を大きく上回っている。定額制動画配信サービスサイトに関しては、女性20~34歳で2時間6分と、相対的に長い傾向を示している。
スマートフォン所有の有無による動画配信サイト全体の平均滞在時間をみると、スマートフォン非所有者(4時間24分)よりも、スマートフォン所有者(2時間37分)の方が2時間程度短い。このことから、スマートフォン所有者は、PCとスマートフォンのクロスデバイスでの動画視聴にシフトしていることが推察される。
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