「CNET Japan」を運営する朝日インタラクティブは10月28日、第3回「CNET Japan CMO Award」の受賞者を発表した。同アワードは、マーケティング戦略を経営に生かして実績をあげている企業に注目し、マーケティングに関する全社的な統括責任者であるCMO(Chief Marketing Officer)、またはマーケティング施策で中心となった人物を編集部が選出、表彰するもの。
受賞者と朝日インタラクティブによる授賞ポイントは次の通り。
伊藤園 マーケティング1部 大楽泰督氏
「お客様1人1人に感動を届ける」をモットーに「とっておきのメッセージを贈るおーい○○さんキャンペーン」(ソーシャルメディア活用)や、「Ingressキャンペーン」(最新トレンドの活用)などの施策を通じ、単純に商品を訴求するだけにとどまらず、モットー通り顧客に感動をとどけ、ひいてはブランドのファンになってもらうという、もっとも難しい目標に挑み評価されている。
日本航空 商品・サービス企画本部 業務部長 黒田浩氏
全社員が企業理念の根幹である「JALフィロソフィ」を共有したうえで、具体的な中期計画として「お客さまが常に新鮮な感動を得られるような最高のサービスを提供し、2016年度までに顧客満足No.1」を経営目標に掲げ、One to Oneやトリプルメディアのコミュニケーションを始め、さまざまな顧客接点ごとに各部署一気通貫で施策を打ち、効果を検証している。その結果、2014年度国際線では「経営指標 ・他者推奨意向は1位(昨年2位)」「再利用意向は1位(昨年1位)」という成果にもつながっている。
パルコ WEB/マーケティング部 部長 林直孝氏
オンラインモール事業を終了させ、店舗とオンラインなどをシームレスに連携させることでテナントショップや顧客にとって価値のある先見的、独創的なサービスを創造する「24時間パルコ」へ進化させ、デジタルも駆使した顧客コミュニケーション、顧客購買体験の向上に努めた。また、「カエルパルコ」の取り組みでも店舗数、販売点数、売上高が着実に伸びているなど、成果が発揮されている。
授賞式とCMO Award受賞者によるパネルディスカッションは11月10日のイベント「「CNET Japan Conference 2015~ビジネスの未来を決める『カスタマーエクスペリエンスセミナー&CMO Award授賞式』」で開催予定。会場はベルサール神田。イベントへの参加は無料で、事前登録が必要だ。
日本でCMOの役職者を置いている企業は少ない。しかし、どのような肩書きや立場であれ、戦略的にマーケティングを考え、実行し、そして企業の成長に貢献している人物、つまりCMO的な役回りを務めている人物は必ずいる。CNET JapanではCMO Awardを通じて、日本のマーケティングやCMOの定義付け、重要性を訴求していく。
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