Appierは9月25日、2015年上半期の日本を含む「アジア太平洋地域のインターネットユーザーのクロスデバイス利用動向調査」の結果を発表した。
同調査は、2015年上半期に日本、オーストラリア、香港、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、ベトナムのアジアの主要市場10カ国・地域におけるPC、スマートフォン、タブレットユーザーの行動を分析したもの。マーケターを対象とし、さまざまなデバイス間におけるユーザーの行動パターン予測など、困難な課題に対処できるよう支援することを目的としている。
主な調査結果は次の通り。
- 複数デバイスの利用率および、広告の到達可能なデバイス数が最も高かったのは、ほとんどの国・地域で水曜日だった。
- アクティブユーザーに関しては、日曜日から火曜日も広告主がリーチするのに適しているという結果だった。また、デバイス別の使用をみると、スマートフォンが水曜日、PCが木曜日、タブレットが日曜日にピークに達している。
- アジア太平洋地域全体では、Android OSがモバイルOS市場を席巻しているが、日本ではiOSが78%と圧倒的に優位にある。
- アジア太平洋地域では、2台のデバイスを利用する割合が58%と高い中、日本は3台以上のデバイスを利用するマルチデバイスユーザーの割合が49.1%とアジア太平洋地域で最も高かった。
- アジア太平洋地域(調査報告書の対象となったすべての市場の平均)のマルチデバイスユーザーの43%は、デバイスごとに大きく異なる行動をすることが明らかで、2014年下半期の38%から大幅に増加した。
- スクリーンサイズやデバイスによって効果的な広告フォーマットが異なるが、日本のユーザーの場合、ゲームのバナー広告やインタースティシャル広告にアクセスする際、それぞれ大型のスマートフォンやタブレットを好むことがわかった。それに対して、リテール広告のCVRが高いのは、CTRが高いデバイスという傾向がみられた。