Kantar Worldpanelは、世界各地で2015年5~7月にかけてのスマートフォン販売状況を調査し、OS別の販売シェアを発表した。それによると、欧州5カ国(ドイツ、英国、フランス、イタリア、スペイン:EU5)ではAndroidのシェアが落ち、iPhone(iOS)のシェアが上昇したという。
販売シェアは、Androidが71.0%で前年同期間(2014年5~7月)の75.1%に比べ4.1ポイント減、iOSが17.0%で前年同期間の14.5%に比べ2.5ポイント増。日本の状況は、Androidが62.9%(前年同期間69.9%からポイント7.0減)、iOSが35.1%(同28.8%からポイント6.3ポイント増)で同様だ。
一方、米国ではAndroidが65.6%(前年同期間63.9%から1.7ポイント増)、iOSが30.1%(同31.4%から1.3ポイント減)となり、Androidがシェアを伸ばしていた。
Kantar Worldpanelの事業ユニットディレクタのDominic Sunnebo氏は、スマートフォン購入者のうちAndroidからiOSに移行する人の割合に着目し、EU5だと27%あるこの数値が米国では9%と低いことを指摘した。
また、Kantar Worldpanelの調査チーフであるCarolina Milanesi氏は、「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」などと呼ばれている新型iPhoneに関係し、以下のようにコメントした。
「調査対象の3カ月間はパッとしない販売状況だったものの、Samsungが新モデルを発表し、Appleが9月9日に大きな発表を準備するなど、いろいろ変化があるだろう。誰もがAppleの新製品にばかり目を向けているが、現行モデル『iPhone 6』『iPhone 6 Plus』の動きを注視した方がよい。9月9日の発表後、既存モデルが値下げされるはずだからだ。ちなみに米国では、『iPhone 5s』全体の32%がiPhone 6の発売後に売れた」
Kantar Worldpanelは、EU5、米国、日本に加え、中国およびオーストラリアの調査結果も公表している。各地域の具体的なOS別販売シェアは以下のグラフのとおり。
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