サイバーエージェントは9月1日、アドテクノロジ分野のサービスを開発するエンジニアの横断組織「アドテクスタジオ」の米サンフランシスコ支部を設立したと発表した。米国企業向けにアドテクノロジ広告を提供するとともに、海外における広告配信在庫を拡大させたい考え。2017年の海外事業の売上高で10億円を目指すという。
アドテクスタジオは2013年10月設立。現在は7つの子会社を包括しており、計215人のエンジニアが所属。RTB広告やDSP、DMPなど20以上のサービスを提供している。
サイバーエージェントグループでは、スマートフォン広告を提供するCyberZが2012年5月にサンフランシスコ拠点を設置している。しかし、アドテクスタジオとは事業方針が異なることなどから、今後、両組織が連携する予定はないという。
米国オンライン広告の業界団体「Interactive Advertising Bureau(IAB)」の調査によれば、米国のインターネット広告市場は、2014年の年間売上高が前年比16%増の495億ドルで、過去最高を記録した。特にモバイル広告の売上高は前年比76%増加の125億ドルで大きく伸びており、今後も米国企業のスマートフォン広告の出稿ニーズは高まると見られている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」