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「EC売上アップ」のコツ

どこでも着替えられるドレス「The Undress」が受け入れられた理由 - (page 3)

尼口友厚(ネットコンシェルジェ CEO)2015年08月11日 08時00分
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eコマースに必要な情報を考える

 The Undressは、販売の実績はまだないものの、Kiskstarter上では多くの支持を集めており、まずは最高のスタートを切ったといえる。その背景には、動画をいくつも用いて、商品の使い道をしっかりと解説する努力があった。

 多くのECサイトは、顧客が求める情報が何かを考えていない。カタログ情報を並べていたり、他社が出している情報を参考にしたりする程度のところがほとんどだ。この姿勢ではeコマースで成功をつかむことはできない。

 1つ、カバンを例に上げよう。以前、僕はカバンを取り扱っている店舗の「問い合わせ」を見せてもらう機会があった。そこでは商品の重さを尋ねるものが多かった。

 問い合わせの担当スタッフは毎回重さを調べて回答していたが、組織間の連携の問題で、それがウェブページに表示されることはなかった。きっと、ウェブ上で重さを伝えられれば、売り上げは伸びたはずだ。

 今回の事例で言えば、 シチュエーション別の動画は顧客目線の情報だと思う。着替えの仕方がわかる「白背景の動画」だけでは不十分ということがわかったのだろう。さまざまなシチュエーションでの着替え方を伝えることで、顧客はより具体的な利用シーンをイメージし、購入に至る。

 eコマースにおいては、もともとあるスペック情報だけで購入に結びつけるのは不可能だと思ったほうがよい。顧客の目線で必要な情報を発掘していこう。

尼口 友厚

ネットコンシェルジェ

CEO

明治大学経営学部卒。米国留学からの帰国後、デザイナー/エンジニアとしての活動を経て、2002年に国内有数のウェブコンサ ルティング会社「キノトロープ」に入社。 2003年、同社関連会社としてネットコンシェルジェを設立。eコマースとブランディングを専門領域とし、100億規模の巨大ECサイトからスタートアッ プまで150を超えるクライアントを抱える。

2015年にベンチャーキャピタル2社より資金を調達し、キュレーションコマースプラットフォーム「#Cart」を開始。趣味はブラックミュージック鑑賞。著書に「なぜあなたのECサイトは価格で勝負するのか?」(日経BP)。

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