Cortanaは2015年中にAndroid端末と「iOS」端末でも利用可能になる予定なので、先述の問題点の多くは解決するだろう。ただし、大半の機能が問題なく別のプラットフォームに移植されればの話だ。筆者はジョークを聞くためにCortanaを利用することはあるだろうが、普段使うスマートフォンにCortanaが対応するまでは、Google Nowを使い続けるつもりだ。
MicrosoftはWindows 10に全く新しいブラウザを追加した。その名もMicrosoft Edgeだ。「Google Chrome」やMozillaの「Firefox」、Appleの「Safari」が既に存在する世界に新しいブラウザを投入するというのは、かなり大胆な動きと言える。Microsoftの旧ブラウザが「Internet Explorer」(IE)であることを考えると、なおさらだ。IEはかつてブラウザ市場で圧倒的優位に立っていたが、今ではインターネット上で笑い話にされることも少なくない。
Edgeは現代的な高速ブラウザで、非常に優れた機能を多数備える。Cortanaが組み込まれており、ユーザーがブラウザのアドレスバーに入力している間、天気やフライトの状態などに関する詳細な情報を提示する。バーやレストランのウェブサイトにアクセスすると、Cortanaは小さなサイドバーに、レビューや道順といった有益な情報を表示することもある。ウェブノート機能では、ウェブページ上に走り書きして、注釈を「OneNote」や電子メールで共有することができる。また、「Reading View」オプションを使えば、ウェブサイトの必要最小限の部分だけを表示させることが可能だ。さらに、Edgeは最初からセキュリティ強化を念頭に置いて開発されている。IEが生み出した問題の一部を回避することが狙いだ。
しかし、あまりに押しつけがましい広告のブロックや、Redditのようなウェブサイトの機能強化、タブの整理のための拡張機能はない。筆者はGoogle Chromeの至れり尽くせりのサービスに慣れきってしまった。複数の端末でタブやブックマークを同期させる方法もなく、現時点では、他のブラウザからブックマークをインポートすることもできない。こうした機能は、2015年中に予定されている拡張機能のサポートが開始されれば、いずれ利用できるようになるだろう。Windows 10と同様、Edgeも絶えず進化し続ける発展途上の製品だ。しかし、Googleのエコシステムにすっかり取り込まれた筆者のようなユーザーが、Chromeから他のブラウザに乗り換えるには、よほどの理由が必要になるだろう。IEもなくなるわけではない。レガシーアプリはIEに依存しているため、IEは当面、Windowsの一部として提供される予定だ。Microsoft Edgeの詳細については、筆者が執筆したMicrosoft Edgeプレビュー記事を参照してほしい。
最終回に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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