「iOS 9」では「Siri」や「Maps」アプリが変わり、検索ツールも強化される。これにより、「Android」「Windows」ベースのスマートフォンやタブレットの特に優れた機能に近いものが、AppleのモバイルOSにも搭載されることになった。
実のところ、切り札と言えるほど大きな変化がそれほどあるわけではないが、Googleが「Android M」を発表したときにも筆者は同じような印象を受けた。とはいえ、比較的小さいながらもiOSデバイスがもっと便利になる変更点がいくつもある。
iOS 9はパブリックベータ版が米国時間7月9日に公開され、世界中で人気の高いこのモバイルOSに2015年秋に予定されているアップデートの詳細が明らかになってきた。しばらく使ってみて、これまでに確認できたところは気に入っている。
どのスマートフォンメーカーもまだ実現していないのが、24時間以上余裕で持つバッテリを作り上げることだ。標準的な使い方をしても、1日にまったく届かないスマートフォンも多い。
Appleがこの問題に対処すべくiOS 9で予定しているのが、新しい「Low Power Mode」(省電力モード)だ。設定でスイッチを入れると、バックグラウンドアプリの更新や視覚効果が減少される、あるいは無効になり、Appleによるとバッテリ持続時間を最長3時間延ばすことができるという。
大半のユーザーが望んでいるほど長持ちするようにはならないだろうが、Appleがこれをうまくやれば、確実に正しい方向への一歩となる。
これまでのNotesも、とっさに何かを書き込むときに便利なアプリだったが、iOS 9ではいくつかツールが追加されてさらに便利になる。
すぐにチェックリストを作成でき、書式の設定や画像の追加ができるようになる。手書きパッドによって画面に指で書き込めるようになり、ペンの種類と色を選択できる。「Safari」など別のアプリを使っているときに、共有ボタンをタッチしてリンクを直接メモに共有することも可能だ。
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