Appleは米国時間7月9日、2つの同社次期OSである携帯端末向け「iOS 9」と「Mac」向け「OS X El Capitan」のパブリックベータ版を公開した。
Appleは6月、「iPhone」と「iPad」向けの更新されたiOSをWorldwide Developers Conference(WWDC)で披露していた。正式版はおそらく、次期iPhoneが発表される2015年秋までリリースされないが、既に登録済みでAppleの承認を得たユーザーならば誰でも、iOS 9の同ベータ版を今すぐダウンロードすることができる。
iOSに対するメジャーアップデートのベータ版について、Appleが開発者以外のユーザーに対して正式リリース前に公開するのは、初めてのことだ。同社がこれまでに一般向けにリリースしているのは、「iOS 8」に対するマイナーアップデートである。ただし、ほとんどのユーザーは、バグが修正されるまではiOS 9の使用を控えた方がよいだろう。
AppleはiOS 9とともに、El Capitanと名付けられている同社のMac向け次期OSのパブリックベータ版も公開した。主な新機能の1つとして、検索機能「Spotlight」が改良されており、例えば天気を確認したり、株価やスポーツの試合結果を調べたりすることができる。また同社は、アプリ内の検索機能も強化し、例えば電子メールでは、まだ返信していないメッセージを簡単に検索できるようになっている。
またAppleは、「Split View」という機能によって、画面上で2つのMacアプリを簡単に同時に実行できるようにしている。しかし、最も重要な点の1つはパフォーマンスだ。同社ソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのCraig Federighi氏は6月、アプリの起動がより早くなるだけでなく、アプリ間の切り替えもより素早くなることを同社開発者会議で述べている。
最新iOSが今すぐ試せるというのは魅力的かもしれないが、注意も必要だ。これはiOS 9のベータ版であり、ソフトウェアにはまだバグが含まれている可能性がある。OSのベータ版というのは、広くリリースされる前に開発者がアプリを作成し、不備を正すために使用するものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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