(編集部注:米CNETによる「Apple Music」のレビューを前編と後編に分けて翻訳して公開します。前編は7月24日に公開しています)
前編より続く。
「Apple Music」の前身である「Beats Music」はユーザーの音楽の好みを学習して、おすすめの音楽を提供することを目指した。それと同じアプローチが、Apple Musicにも受け継がれている。Apple Musicはユーザーが再生する曲やiTunesで購入する曲に注目し、さらにユーザーからのフィードバックも学習して、アーティストやアルバム、プレイリストをハイライトする。同アプリの「For You」タブは、このようなリコメンデーションがすべてまとめられる場所で、その生成にはアルゴリズムだけでなくミュージックエディターも関わっている。このように人間を中心としたアプローチのために、Apple Musicは単なるミュージックアプリではなく、コミュニティーのように感じられるだろう。
Apple Musicを初めて起動すると、好きなジャンルとアーティストを選んでミュージックプロファイルを作成するよう求められる。この仕組みは、Beats Musicのときとまったく同じだ。ジャンルの書かれた風船が画面上に浮かんでおり、気になるジャンルは1回タップし、大好きなジャンルは2回タップする。次の画面では、選んだジャンルに応じたアーティストが表示されるので、同じようにタップで選択する。ここまで終了すると、「For You」タブにおすすめが表示されるようになる。
この設定プロセスは、左上にある人のアイコンをタップして「Choose Artists For You」を選択すれば、いつでも繰り返すことができる。フィードバックを送る方法は他にもあり、どの曲でも再生中に表示されているハートボタンをタップすれば、それと似た楽曲をもっと聴きたいとAppleに伝えることになる。
ラジオはApple Musicで重要な役割を占めており、2種類の聞き方がある。Beats 1は、毎日24時間、年中無休でロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンからライブ放送されるまったく新しいラジオステーションだ。この3都市はそれぞれ違う時間帯に放送を開始するため、常に新しいコンテンツが流れることになり、各都市が独自の音楽番組や、DJ、アーティスト、業界専門家による音楽関連の討論番組を放送する。Beats 1のホストとキュレーターはBBC Radio 1出身のZane Loweなど、影響力のあるDJが務め、最新シングルの紹介や著名人とのインタビューなど最新の音楽情報が届けられる。Beats 1に広告はないが、他のラジオステーションと同様、スポンサー紹介のメッセージは流れるようになっている。
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