電通イージス・ネットワークは6月15日、英国のEコマース専門エージェンシー「eCommera Global Limited」の株式の100%取得を同社株主と合意したと発表した。
eCommera Global Limitedは、ブランドコマース領域に強みを持ち、世界有数の小売業や消費財メーカーに対し、Eコマースソリューションの開発・提供、メンテナンス、コンサルティングを行っている企業。ロンドンを中心に、世界各地で専門スタッフが活動しており、世界30市場において150を超える顧客のEコマースサイトの運営を支援している。また、ブルガリアとインドにEコマース関連の技術・サービス開発を行う「開発センター」を保有している。
同社によると、Eコマースのサイトが消費者とブランドの最初の接点になる機会が増加すると考えており、実店舗との連動や対応デジタル機器の普及拡大に伴い、Eコマースのあり方も多様化しているとし、多様なブランド接点において、いかに消費者のエンゲージメントを高めていくかという「ブランドコマース」が、Eコマース領域を含むマーケティング業界全体の課題となっているという。今回の買収は、こうした課題に対応するために行われた。
今後、同社グループは、グローバルネットワーク・ブランドのひとつで、フルサービスのデジタルマーケティング事業を行う「Isobar(アイソバー)」とeCommera Global Limitedの協業関係を深め、Eコマースのソリューション技術、クリエイティブやユーザーエクスペリエンスをベースとしたブランド構築能力、消費者に対するデータ分析力を融合させながら、顧客ブランドの価値最大化に貢献していくという。
また、Isobarのネットワークを活用することで、今後さらにサービスエリアを拡大させていく予定となっている。今回の買収が2015年12月期(決算期を3月期から12月期に変更予定)の連結業績に与える影響は軽微だとしている。
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