筆者は最終的に、このトラックパッドも他のほとんどのトラックパッド(Apple製であれ他社製であれ)と同じように使うようになった。つまり、クリックするというよりタップする。「タップしてクリック」がデフォルトで無効になっていることに、筆者はいまだに戸惑っていて、設定メニュー内でこの機能を探し回らなければならない。ヒントを紹介しておこう。トラックパッドの設定メニューにタップ機能があるほか、アクセシビリティのメニューからも設定が可能だ。「Preferences」で「Accessibility」「Mouse & Trackpad」「Trackpad Options」を探せば、タップしてドラッグを有効にできる。
新型MacBookは、2304×1440ピクセル解像度の12インチ「Retina display」を搭載する。これも新たに設計されたもので、MacBookに搭載されたRetina displayとしては最も薄く、厚さ0.88mmだ。また、赤、緑、青の各ピクセルと光の開口部も拡大された。解像度でやや特殊なのは、インチあたりのピクセル数で超高密度を求めようとするAppleの志向と、16:10にこだわったアスペクト比という組み合わせだ。対照的に、現行のほぼすべてのノートPCは、HDTVと同じ16:9のアスペクト比を採用している(MacBookシリーズで16:9のままなのは11インチMacBook Airのみ)。
画面は鮮明で明るく、視野角も広い。オーバーレイは光沢があるが、画面のまぶしさや光の反射については、これまでにもっとひどいディスプレイを見てきた。実際のディスプレイと本体外端との間のデッドスペースであるスクリーンベゼルは、MacBook Airより狭い。画面のガラスがほぼ端から端までを覆うようになったので、現行モデルのMacBook Proに近いシームレスな外観になっている。最近ではベゼルの狭さがスタイル上の重要な特徴になっていることは確かだが、これに関してはDellがはるか先をいっており、同社の現行ノートPC「XPS 13」ではベゼルがほとんどなくなっている点に目がいく。
キーボードの上にあるスピーカーグリルの音は、予想どおり弱々しい。非常に小さなノートブックである以上、スピーカーコーンで空気を振動させる余地はあまりないということだ。それでも、気軽に動画を見るには十分な音質だろう。Beats AudioがAppleファミリーに加わったことで、今後のMacでオーディオへの取り組みが強化されるかもしれない。BeatsとHPもここ数年でパートナーシップを成功させてきた。
新型MacBookで落胆の声が多かった仕様の1つは、内蔵のウェブカメラだ。簡素な640×480カメラで、MacBook AirやMacBook Proに搭載の720pの高解像度カメラではない。上の画像は「iPhone 6」で撮影したものだ。12インチMacBookから「FaceTime」で送信された筆者の姿が写っている。画像がぼやけているのがわかるだろう。480pで転送した画像を、それよりずっと高い解像度の画面で見ると、こうなってしまう。
動画 | USB 3.1 Type C |
オーディオ | 3.5mmオーディオジャック |
データ | USB 3.1 Type C |
ネットワーク | 802.11acワイヤレス、Bluetooth 4.0 |
光学ドライブ | なし |
最終回に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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