新型MacBookのキーボードを週の半分以上使った後も、キーの浅さと打鍵感の乏しさにはまだ戸惑っている。だが、筆者は非常に長い文を入力することが多いので、キー表面の広さとしっかりした安定性がそれを埋め合わせていることから、評価はプラス方向に傾いている。キーのぐらつきはほとんどない。指先にわずかなぐらつきが感じられることもあったこれまでのMacBookのキーボードとは対照的だ。
「Force Touch」と呼ばれる新しいトラックパッドは、さらに大きな変更点だ。サイズはMacBook Airのものとほぼ同じだが、より狭いスペースに詰め込まれているため、本体の下半分でかなりの部分を占め、ほぼ下端まで迫っている。以前のトラックパッドは上部にヒンジがあり、「ダイビングボード(飛び込み台)」のようなデザインだったが、新しいトラックパッドの動きは大きく異なる。Force Touchについては、現時点でこのMacBook以外に新しいトラックパッドを搭載している唯一のApple製品、13インチ「MacBook Pro」をテストした際に、詳細なハンズオン記事を公開している。
パッドの下に4つのセンサがあるため、表面のどこでも「クリック」することができる。また、センサと触覚的な(またはタップの)反応を組み合わせる「Force Click」効果により、アプリやタスク内で2段階の強さのクリックを感じることができる。この深いクリック(ディープクリック)は、トラックパッドに段階的な物理メカニズムが備わっているような感覚を指と脳に与えるが、実際には、ユーザーが感じる動きは水平方向の小さな動きである。いくら詳しい説明を受けても、その動きはトラックパッドを2段階押し込んでいるように感じられるだろう。
Appleはこれについて、次のように説明している。「Force Touchトラックパッドでは、表面のどこをクリックしても感圧センサがそれを感知し、トラックバッドをユーザーのほうへ水平方向に動かす。それでも実際に感じるのは、従来のトラックパッドで慣れ親しんだおなじみの下方向の動きだ」
この2つ目のディープクリックを使うと、数種類のコンテキスト依存情報にアクセスできる。たとえば、単語をハイライトしてディープクリックするとWikipediaのポップアップが表示され、住所をディープクリックすると地図が表示される。ディープクリックで文書やファイルのプレビューも表示でき、これは「OS X」でスペースバーを押すのと同じ機能だ。なかでも先進的な使い方と言えるのは、「QuickTime」でビデオクリップを早送りするときだろう。トラックパッドを押す強さに応じて早送りの速度を調節することができる。
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