(編集部注:米CNETによる「Apple Watch」のレビューを複数回に分けて翻訳して公開します。続編は後日公開予定です)
「iPhone」と「iPad」のアプリを合わせると、これまでに構築された中で最も驚異的なアプリコレクションの1つとなる。ゲーム、生産性、エンターテインメントなど、あらゆるジャンルのアプリが揃っており、実に素晴らしい。「Apple Watch」に関しては、今はあまり期待しない方がいいだろう。現行アプリの多くは、よく言っても、より大きなアプリから機能をそぎ落とした軽量版のように感じる。しかし、スマートウォッチにしては、非常に大きな期待を持てるほどのソフトウェアが既に揃っている。
もちろん、初代iPhoneも発売されたばかりのころは、ネイティブアプリがなかった。Apple Watchの初期のアプリは、iPhone黎明期のアプリのように感じられる。つまり、シンプルなメニューと基本的な機能、共通のインターフェースを採用しているアプリだ。ほとんどのアプリが、必要最低限の機能の提供を目的としている。Appleは、Apple Watchアプリの1回の操作が5~10秒間以内で済むようにすべきだと示唆した。そのことは、多くのアプリのデザインから見て取れる。筆者がこれまでに見た33ほどのアプリのうち、特に気に入ったのはTwitterとEvernote、The New York Times、CNN、TripAdvisorだ。しかし、この中にApple独自の内蔵ソフトウェアほど洗練された印象を与えるアプリはない。
現在、サードパーティー製Apple Watchアプリはすべて、iPhone上のアプリと拡張を相互に読み込むことによって機能する(Googleの「Android Wear」アプリに少し似ている)。その結果、こうしたアプリはむしろリモートスマートフォンアプリのような動作をし、読み込みに時間がかかることが多く、Apple Watchにデータがストリーミングされているようだ。現時点では、Apple WatchがiPhoneと接続していない場合、どのサードパーティー製アプリも機能しない。Appleは将来的に、オフラインでも動作するネイティブなサードパーティーアプリに対応する予定だが、その機能はまだ利用できない。いつ実現するのかは、現時点では不明だ。
一方、内蔵のApple製アプリの動作は、サードパーティー製アプリよりはるかにスムーズだ。「Maps」では簡単なナビゲーションやターンバイターンの経路案内を利用でき、筆者の自動車のBluetoothオーディオにペアリングしたiPhoneと効果的に連携する。運転中、手首を軽く叩くような感触と音によって、出口案内の前に左折や右折を促してくれた。また、Apple Watchに軽く目をやるだけで、次に曲がる場所とそこまでの距離をいつでも確認することができた。しかし、歩いているときは、iPhoneのGPSが現在地を正確に特定できないこともあった。筆者はAppleのフィットネスアプリや、うまくデザインされたストップウォッチとタイマーアプリ、「Passbook」も気に入った。Passbookは通常、タップするとQRコードを表示し、見やすいようにディスプレイを明るくしてくれる。
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