カロリー消費量の計測は基本的に日々の歩数計のようなもので、普段の生活における何気ない動きに注目する。立ち上がった頻度を測定する「Stand」リング(青色のリング)は、1時間当り1分を立った状態で過ごすと完成し、長時間座っていると立つように促す。多くのフィットネスバンドがこうした機能をフレームワークに組み込んでいる。アクティブな運動を測定する「Exercise」リング(緑色)を完成させるのはもっと難しい。筆者はきびきびと歩き、普段歩くペースより速く動かなければならなかった。目標を達成できた日はほとんどない。Exerciseリングは、自転車や階段の上り下りといったWorkoutsアプリ経由の他の運動でも完成させることができる。必要なら、心拍数も読み取ることができる。
iPhoneにインストールされた別のActivityアプリでは、毎日の進捗状況やグラフなどが表示される。Apple Watchでは、リングと1時間ごとのグラフでしか進捗を確認できない。目標を達成したら、小さなメダルのようなちょっとしたバッジも獲得できる。これは、FitbitやNikeなどが提供しているものに似ている。AppleのActivityアプリに他のユーザーと競争する要素は全くない。自分1人だけの体験だ。
Apple Watchには心拍数モニタが搭載されている(ユーザーの皮膚に触れるデバイスの背面)。他のバンドやスマートウォッチで使われているのと同種のLEDベースの光学テクノロジを採用しているようだが、他のものより大型だ。大きな違いはあるのだろうか。Apple Watchは約10分おきに心拍数を計測するが、Workoutsアプリを使ってアクティブなエクササイズを行っている間も心拍数を追跡する。「Microsoft Band」「Basis Peak」「Fitbit Charge HR」のように24時間ずっと心拍数を追跡するわけではない。これまで使った限りでは、Fitbit Charge HRと比べて心拍数が異なり、両デバイスで計測した心拍数には大きな開きがあった。
筆者はテスト中、少し体調が悪かったので、全力でのエクササイズの比較がまだあまりできていないが、Apple WatchにはチェストストラップのようなBluetooth心拍数モニタアクセサリとペアリングできる機能もある、ということは指摘しておくべきだろう。これは、心拍数をより正確に計測できるようにするためなのかもしれない。
第4回に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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