企業やブランドによるコンテンツ配信といえども、フォーマルすぎる必要はありません。投稿や広告でメッセージを届けたいユーザーや、その友人が普段どのような投稿をしているのかをきちんと把握し、同じような文脈(トーン&マナー)をコンテンツに反映させることが重要です。
特に、このBen & Jerry'sのケースでは、雲をアイスクリームに見立てコーンとともに撮影するなど、ただの商品パッケージ画像ではなく、「ちょっとおもしろいかも」と思われるような画像にしたことで、ユーザーの共感を呼び“クリエイティブ”、”楽しい”というブランドイメージを抱いてもらうきっかけをつくりました。
今回の施策に関してBen & Jerry'sのデジタルマーケティングマネージャーであるMike Hayes氏は「Instagramの活用は、ブランドと消費者の関係構築に役立ち、ヴィジュアル(画像)でのコンテンツ配信は、ブランドの物語やメッセージを伝えるのに役立っている。また、Instagram広告の活用で、より効果的に商品の味やブランドの価値を伝えられるようになった」と述べています。
事実、米国の計測企業Statigramによると、今回のBen & Jerry'sの広告は、ユーザーから多くのポジティブコメントを獲得。同時期にInstagram広告を出稿した他社と比較しても好意的な反応が最も高かったとのことです。
今回ご紹介したBen & Jerry'sの事例は、さまざまなソーシャル関連サイトでInstagramの文脈に沿った好事例として紹介されています。Instagram上でブランドメッセージを伝え、多くの反応を獲得するためには、ユーザーやその友人がInstagramに普段投稿するようなトーンとマナーでコンテンツを制作することが重要です。
まずは「自社がターゲットとする人たちがどんな画像を投稿しているのか」を理解することで、自然にメッセージを伝えやすくなるでしょう。次回はLevi'sの事例をご紹介します。
小林洋祐
メンバーズ
アカウントサービス第5ディビジョン所属 大手企業のソーシャルメディアマーケティング支援を担当
山崎稚葉
メンバーズ
アカウントサービス第8ディビジョン所属
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