「Instagram」企業活用術

ユーザーに寄り添った“トンマナ”で好反応獲得--「Ben & Jerry's」のInstagram活用

小林洋祐、山崎稚葉(メンバーズ)2015年04月27日 07時30分

 企業のInstagram活用方法をご紹介する本連載。海外事例4つ目は、米国をはじめ多くの国々で人気のアイスクリームブランド「Ben & Jerry's」が実施したInstagram広告です。


出典:Instagram Ben & Jerry'sアカウント画像より

ブランドストーリー

 Ben & Jerry'sは、米国、欧州などをメインにアジアでもマーケットシェアを広げ、2000年以降はユニリーバの傘下となっている世界的なアイスクリームブランドの1つです。

 1978年のバーモント州バーリントンでの創業から現在に至るまで、ユニークな商品名と予想もしないような素材の組み合わせを売りに、アイスクリームの新たな価値を提供し、世界中のアイスクリーム好きたちをとりこにしてきました。

ゴール

 Instagraを活用することで、“クリエイティブ”、”面白いこと好き(Fun-loving)”というブランド文化を理解してもらうこと、そして、新商品「Scotchy Scotch Scotch(スコッチー スコッチ スコッチ)味」の認知獲得を目的としました。

ソリューション

(1)Instagramならではの画像でブランドをアピール

 2013年11月中の8日間で、Ben & Jerry'sは世界で初めてInstagramの広告を出稿しました。そこで 「コーンに入ったアイスの画像、カップアイスの画像、アイスにハートを描いた画像、雲をアイスに見立てた画像」などを含む4つの広告用画像を準備して、”クリエイティブ”、面白いこと好き(Fun-loving)”をユーザーにアピールしました。


実際に配信された広告画像。左から、コーンに入ったアイスの画像、カップに入ったアイスの画像、アイスにハートを描いた画像、雲をアイスに見立てた画像

(2)広告オーディエンスのターゲティングとフリークエンシーコントロール

 広告配信のターゲット年齢として、18~35歳のユーザーボリュームが多い層へ配信。Instagramアプリを定期的に利用する数百万人へ複数クリエイティブにより、ブランドと新商品をアピールしました。

 また、1人のユーザーに何度も同じ画像が表示されることによるストレスを感じさせないよう、広告が表示される頻度を調整。上記4画像のうち、毎回フィードに別の画像が表示されて同じ画像が2度以上表示されないよう、1人平均3つの画像が表示されるシステムで広告を出稿しました。

キャンペーン成果


キャンペーン成果

 Instagram for Businessによると、広告記事は980万人のInstagramユーザーにリーチ。広告記憶では33ポイント増加。そして、Scotchy Scotch Scotch味の認知に関しては、17%が商品を認知したのみならず、それがBen & Jerry'sの商品であると理解していました。

 また、広告画像の1つは通常の2000%を超える38万6877件のいいね数を獲得。平均の日別フォロワー増加数も広告実施前に429人だったのに対し、広告実施後は7200人と驚異的な増加数を記録しました。

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