写真、ウェブサイト、製品などのアイテムを仮想ボードに「ピン留め」して他のユーザーに公開できるサービスを手がけるPinterestは、サードパーティーのマーケティングネットワークへのリンクを削除し始めた。売り上げを伸ばす計画の一環と見られる。
米CNETが確認したところによると、Pinterestは「パワーピナー」(フォロワー数が多く、大きな影響力を持つPinterestユーザー)に対し、ピンしたアイテムはそのまま残るが、「アフィリエイトリンク、リダイレクト、トラッカー」は削除されることを伝えたという。
Pinterestがユーザー数7000万人に達するほどの人気を獲得するにつれて、マーケティング代理店各社はコンテンツを積極的にピンする人々とブランドをつなぐ動きを見せている。いわゆる「パワーピナー」と呼ばれる人たちは、ブランドの求めに応じて特定のトピックに関するボードを作成する。それらのピンをクリックすると、ブランドのサイトにリダイレクトされることが多い。パワーピナーはこうした取り組みに対して報酬を得ており、ブランド各社にとって、有望な顧客に売り込みを行う新たな方法となっている。
Pinterestは米CNETに寄せた声明の中で、今回の措置は他社がPinterestユーザーから利益を得る方法を制限するものではなく、サービスの利用体験を改善することが目的だと述べた。Pinterestは最近、サードパーティーのネットワークによる「スパム的行為」を思わせる悪用を目にしたという。
なお、Re/codeはPinterestの計画について詳しいとする人々の話として、収益源の拡大を模索する同社の取り組みは、新しい「購入」ボタンの形で実現するかもしれないと報じている。Pinterestは今後3~6カ月の間に、同サイトのあらゆる場所でボードにピンされた製品を購入できる機能を公開すると見られている。Re/codeの情報筋によると、購入ボタンがあればPinterestのウェブサイトまたはアプリ上でEコマース体験が完結するため、ユーザーはPinterestを離れずに欲しい製品を入手できるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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