IDCによると、不安定なタブレット市場で出荷台数が2014年第4四半期、前年同期比で初めて減少したという。
IDCによると、減少率はわずか3.2%だが、タブレット市場が2010年に誕生して以来、2014年第4四半期は最も困難な四半期だったという。一方で、2014年通年の出荷台数はわずか4%強ではあるが前年比で増加し、2億2960万台に達した。
タブレット市場のリーダーであるAppleとサムスンも2014年の市場鈍化の影響を逃れることはできず、両社の出荷台数はいずれも前年同期比で減少したという。Appleとサムスンは毎年、タブレット市場を前進させる役割を担っているとIDCは述べた。
IDCのシニアアナリストで、タブレット市場の四半期調査結果の分析を担当するJitesh Ubrani氏は、「Appleは旧モデルの販売を継続し、エントリ価格を249ドルに下げることで、『iPad』ラインアップを拡充したが、iPadの売り上げを加速させるには不十分だった。なぜなら、新型『iPhone』の発売が大きな興奮を呼び起こしたからだ。一方で、サムスンの苦闘も続いた。中価格帯と高価格帯の『Android』タブレットは今日のタブレット市場には適していないことを低価格ベンダー各社が急速に証明しつつあるからだ」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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