(編集部注:この記事は、1月30日に公開した「Windows 10」テクニカルプレビューの第一印象記事を新しいビルドの内容を反映させてアップデートしています)
UPDATEMicrosoftが米国時間1月21日に開催した「Windows 10」イベントで、同社の次期OSのさらなる詳細が明らかになった。Windows 10は特効薬であると同時に、未来を予見させるものでもある。「Windows 8」における自己喪失を治療する手段であり、すべてのデバイスで1つの統一された体験を生み出すというMicrosoftの大胆なビジョンを再考し、作り替える役割も果たす。
Microsoftがイベントを開催してからわずか数日後、テクニカルプレビューの新ビルドが提供された。同ビルドは、多くの新機能を搭載し、それにはMicrosoftのバーチャルアシスタント「Cortana」などが含まれる。「Windows Phone」向けのビルドは2月にリリースされる見込みだ。現在「Windows 7」「Windows 8.1」「Windows Phone 8」を使っているユーザーには非常にうれしいニュースもあった。Windows 10へのアップグレードは1年間無償で提供される。それ以降の価格体系(や今も「Windows XP」を使っているユーザーがどうなるのか)は発表されていないが、Microsoftの思い通りに事が運べば、それまでにはすべてのユーザーがWindows 10に移行しているだろう。
Windows 8はMicrosoftのOSを大胆に作り直した製品だったが、「Start」画面は論争を呼んだ。カラフルなLive Tileは便利な通知や情報を表示するものの、元々タッチスクリーンデバイス向けに設計された機能だ。Windowsで作業を行うときは多くの場合、キーボードとマウス、そしてウィンドウやアプリで埋め尽くされた複数の大型ディスプレイを使用する。Windows 8の「Modern」アプリは全画面の使用を要求し、ユーザーのマルチタスクのニーズには目もくれない。Windows 10のStartメニューでは、その両方の最も優れた部分を利用することができる。
Windows 10搭載PCを起動すると、非常になじみ深いデスクトップが表示される。画面下部にはタスクバーとアイコンが配置され、左上にごみ箱が置かれている。一見したところでは、Windows 8と何も変わっていないかのようだ。
しかし、Startボタンを押すと、復活したStartメニューが出迎えてくれる。これは正当なStartメニューでもあり、最も頻繁に使われるアプリの一覧が表示される。「All Apps」ボタンを押すと、どこまでも続く入れ子フォルダの一覧にアプリが格納されている。誰もが「Windows 95」の時代からスクロールしてきたあの一覧だ。ただし、それは、アルファベット順にグループ分けされている。その横には、Windows 8の美しい「Live Tile」が配置されており、ニュースの要約やソーシャルアップデートが表示される。
メニューは初期ビルドから進化している。Live Tileは並び替えて別々のグループに分類することができ、それらに(Windows 8と同じように)ラベルを付けることもできる。アプリの数が多すぎる場合、すべてを見るにはスクロールしなければならない。ビルド9926から、メニューをドラッグしてさまざまなサイズに拡大することができなくなった。これはかなり残念なことだ。筆者はStartメニューを上にドラッグして、画面に占めるスペースを拡大できる柔軟性を気に入っていた。これが一時的な変更であることを願っている。最大化ボタンを押して、Startメニューの全画面バージョンを表示させることも可能だ。
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