検索と言えば、Startボタンの隣に小さな検索バーが配置されていることに気づいた人もいるかもしれない。この検索バーをクリックするか、マイクをタップするか、あるいは「Hey, Cortana」と話しかける(Cortanaを有効化した後で)と、MicrosoftのバーチャルアシスタントであるCortanaが起動する。CortanaはPC内のファイル検索やリマインダーの設定のほか、フライトの追跡や天気の確認といったもっと平凡なタスクも行うことができる。
Cortanaは、まだ能力をフルに発揮しているわけではない(まだ初期プレビューの段階だ)が、Windows 10をあらゆる場所のすべてのデバイスにもたらすというMicrosoftの計画において重要な部分である。ユーザーがスマートフォン、タブレット、PCでCortanaを利用するにつれて、Cortanaはそのユーザーについてより多くのことを学び、関連する事実を「Notebook」に保存する。ユーザーは自分の好みが列挙されたこのリストにアクセスし、自分の好きなように修正することができる(「Google Now」とよく似た機能だ)。一方で、プライバシーを守るために、一部のパラメータへのアクセスを禁止することも可能だ。Cortanaがユーザーのことを詳しく知るようになるにつれて、おそらくCortanaをより便利に感じ、より頻繁に利用するようになるだろう。
前の段落の最後に述べた部分は重要だ。自然言語を解析するCortanaの機能は、Windows 10の無償アップグレードにより、(Microsoftの期待どおり)膨大な数のユーザーがPCでCortanaと会話するようになって初めて性能が向上する。これによりCortanaの機能が向上し、「彼女」は非常に複雑な会話的質問、例えば「大統領の名前は?彼の奥さんの名前は?彼は何歳か?」といった質問を処理できるようになるだろう。
スマートフォンやゲーム機など、あらゆるデバイスでWindows 10を動作させる取り組みにおいて、アプリは大きな役割を果たすだろう。Microsoftはその目標を実現するため、PCにもモバイルデバイスにもインストール可能なユニバーサルアプリを大々的に推進している。新しい「Photos」アプリはユーザーのデバイスと「OneDrive」アカウントをスキャンして写真を検索し、それを1つの巨大なコレクションにまとめる。この機能はモバイルデバイスでも動作する予定だが、自分で試せるようになるまでには、まだ待たなければならない。
さらに、Photosアプリは発見したすべての写真の質を自動的に高める機能も備えており、赤目や露出レベルの補正を行う。このプロセスは完全に任意で、RAWファイルにも適用可能だ。補正結果が気に入らなければ、オリジナルのファイルに影響を与えずに元に戻すこともできる。Photosアプリを使って、独自の編集を行うことも可能。「Adobe Lightroom」などの代わりになることはないだろうが、写真を管理するシンプルなツールを探している人は、このアプリを重宝するはずだ。
Microsoftは「Xbox」アプリも追加した。現在のところ、同アプリでできることはあまりない。機能としては、友人がしていることを見る、友人にメッセージを送信する、ゲーム内の達成状況を確認する、ユーザーがあらかじめ録画したゲームクリップを閲覧する、などだ。Microsoftは最終的に、完全な「Xbox Live」体験をWindows 10搭載PCにもたらすことを目指している。例えば、ゲームを「Xbox One」ゲーム機から直接PCにストリーミングするという機能だ。その機能が実装されるのは、かなり先のことになるだろう。
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