(編集部注:米CNETによる「OS X 10.10 Yosemite」の第一印象を前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。前編は10月28日に公開されています)
Appleのチャット用クライアントである「Messages(メッセージ)」にもいくつかのアップグレードが施されている。「OS X 10.10 Yosemite」では複数ユーザーとのグループ会話ができるようになるとともに、会話全体に名前を追加できるようにもなったため、覚えやすく、後で検索しやすくなった。
また、参加者を追加したい場合、現在の会話をいったん終了し、新たにグループ会話を立ち上げなくても済むようになった。ウィンドウ右上の「Details(詳細)」ボタンによって現在接続中のユーザーが表示され、「Add Contact(連絡先を追加)」をクリックすればその場で誰かをチャットに招待できる。
この会話ツールの新機能のうち、最も素晴らしいのはグループでの会話が白熱している際に一時的に席を外せるというものだろう。突然の用事が入ったためにすべてを非通知にしたくなったのであれば、詳細ボタンを押し、「Do Not Disturb(おやすみモード)」を有効にすればよい。会話から抜けるには、ウィンドウの最下部にある「Leave the Conversation(このチャットを離れる)」ボタンをクリックすればよい。
「iOS 8」のメッセージで可能になった機能には、会話中に添付されたファイルを一覧できるというものもある。もう一度見たい画像を探すために会話全体をスクロールしていかなくとも、詳細ボタンをクリックして表示される画面の一番下には、その会話でやり取りされた画像すべてがまとめられている。
さらにメッセージには、本当に大声で笑いたい場合に音声ファイルを手早く送る機能や、共同作業をする際に画面を共有する機能も搭載されている。
今回のアップデートでは、クラウドでの共有や操作を容易にすることに重点が置かれている。このため「iCloud Drive」では既存の「iCloud」との同期機能が整理され、「iOS」(そして驚くことに「Microsoft Windows」)に対するサポートが追加された。
AppleはiCloud Driveの動作を、「Dropbox」や「Google Drive」といった他のクラウドサービスとよく似たものにしている。今までのiCloudのように、単にiOS機器やMacのドキュメントを共有するのではなく、プラットフォームに関係なくあらゆるファイルをiCloud Driveに保存、アクセスできるようになった。
iCloud Driveとは何の関係もないが、他にも新たな共有機能が利用可能になっており、これを使えばファイルをいちいちインターネット経由で移動しなくても済むようになる。要はiOS機器とMacの間での「AirDrop」が、Yosemiteでようやく可能になったというわけだ。「iPhone」から近くにいる誰かのMacに対して(あるいは逆でも構わない)、ファイルを共有できるようになった。これにはMacユーザーのアイコンにファイルをドラッグ&ドロップするだけでよい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」