「Mail(メール)」アプリはずいぶん前からアップグレードが待ち望まれていた。そしてYosemiteでは優れた改良が加えられた。ネイティブアプリ上から、暗号化されたメッセージを送信できるだけでなく、電子メールのマークアップ、すなわち画像に注釈やコメント、吹き出しを入れられるようになっている。つまり、クリップアートと電子メールが出会ったというわけだ。
さらに素晴らしいのは、最大5Gバイトの添付ファイル(たいていの電子メールクライアントでは受け付けられないようなサイズだ)を友人に送れるようになった点だ。「Mail Drop」と呼ばれるこの機能では、添付ファイルをドラッグ&ドロップするだけでそのファイルがクラウドに転送される。これでメールの受信者は、そのファイルをクラウドからダウンロードできるようになる。たいていの電子メールでは添付ファイルのサイズに制限が加えられているものの、この機能を使えば5Gバイトまでの添付ファイルをやり取りできるというわけだ。友人の使っているクライアントがYosemiteのメールじゃないんだって?それでも問題はない。電子メールとともに送信されるダウンロードリンクを通じてiCloud Driveからファイルを取得できるようになっている。
AppleはiCloud Driveによって同社のクラウドサービスをDropboxやGoogle Driveのようなスタンドアローン型のクライアントに近付けた。iCloud Driveを使えば(Appleのアプリで作成したファイルだけでなく)今やどのようなファイルでも格納できるようになり、Windowsユーザーでもこの無料サービスの利点を享受できる。
iCloud Driveのフォルダ(「Finder」のサイドバーにある「Favorites(よく使う項目)」からアクセスできる)内にはどのようなファイルでも格納でき、所有している対応機器すべてからもアクセスできる。また、オフラインの場合であってもこういったファイルすべてに対するアクセスや編集が可能だ。なお、オフラインで編集したファイルは、オンラインになった時に自動的に同期される。
ただしWindowsユーザーは、「iCloud for Windows(Windows用iCloud)」をダウンロードしておく必要がある。このアプリをインストールすれば、Windowsユーザーも「Windows Explorer」からiCloud Drive上のファイルにアクセスできるようになる。なお、iCloud.com経由であればどのようなウェブブラウザからでもファイルにアクセスできる。
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