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中国にO2Oブーム到来--ECサイトのリアル店舗が続々オープン - (page 2)

居山正義、三宅真衣(iResearch Japan)2014年10月31日 08時30分
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中国ECサイトのリアル店舗出店が続出-O2Oブームの到来

 中国EC市場では、O2O(Online to Offine)の動きが盛んになっている。苏寧易購もそのうちの一つで、2012年に買収したベビー・マタニティ販売サイト「紅孩子(redbaby.suning.com)」のO2O施策に注力している。

 現在、中国では一人っ子政策が緩和され、子ども向け市場にますます注目が集まっている。2013年、苏寧易購は紅孩子のリアル店舗を開設。オンラインで取り扱う粉ミルクや紙おむつ、洋服などのベビー用品、マタニティーウェアなどをリアル店舗でも販売。もちろんネットと同一価格に設定している。

 リアル店舗ではその他にも胎教や幼児教育、親子教育、プレイルームを提供しており、ユーザーからの評判は上々だ。こういったサービス目当てで紅孩子のリアル店舗に訪れる母親も多い。店舗に足を運ばせることで、同社を知らない消費者に商品を知るきっかけを与えている。

 リアル店舗で商品を購入したユーザーはその後、商品をネットでリピート購入するケースが多い。店舗に足を運ばせ、ネットでリピート購入、または普段はネットで購入するユーザーがイベント目当てにリアル店舗に足を運ぶ。まさに、オンラインからオフラインへ、また、オフラインからオンラインへという一連の流れを築き、成功している。


「紅孩子」プレイルームの様子(出典:yesky)

 紅孩子は、すでにオンラインでの豊富な運営経験をもち、また親会社の苏寧易購が自社で倉庫や物流網を持ちそれらを有効活用できるため、既存のベビー・マタニティ商品を販売するリアル店舗にとっては、非常に不利な戦いになるだろう。苏寧易購はもともとリアル店舗で展開していたので、ここにきて再びオフライン事業に注力しているとも言えるが、その他ECサイトのO2O展開もこれから急増すると予測されている。

 ここまで3回にわたり、最新の中国EC事情について紹介してきた。もはや星の数ほどある中国ECサイト。「独身の日」のように、ブームを作って消費を促したり、返金サービスや配送サービスで他社との差別化を図ったり、O2O戦略を推し進め、オフラインから新たな消費者を獲得したりと、各社生き残りをかけた戦いに必死である。

 今後まだまだ成長していくであろう中国EC市場。すでに成熟傾向にある日本EC市場では見られない、ユニークで革新的なサービスがまた新たに生まれるに違いない。

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