この連載では、アウンコンサルティングの現地駐在員による、日本・台湾・香港・タイ・シンガポールでのマーケティングに役立つ現地のホットトピックを週替わりでお届けします。今回は台湾から、スマートフォン・タブレット事情と、無線通信インフラについてお伝えします。
スマートフォンやタブレットなどの端末は、以前のような電話やメール機能だけではなく、インターネットを使うことにより、買物ができ、本も読める、今や私たちの生活に欠かせないものになっています。
広告会社Vponが発表した2014年第2四半期のスマートフォン・タブレットの使用動向調査によると、台湾のOSは、Androidのシェアが81%、iOS(iPhone・iPad)のシェアが19%と、AndroidがiOSを圧倒しています。
同調査機関は、台湾でAndroidが優勢である理由として、iPhoneに比べ頻繁に新規端末がリリースされること、高品質低価格の競争力のある製品が多いことを挙げています。
ブラウザについては、台湾のスマートフォン・タブレット使用者のほとんどが自分の端末にプリインストールしてある標準ブラウザでインターネットを利用。約5%の使用者のみ、GoogleのChromeブラウザを使用しています。
スマートフォン・タブレットでインターネットを利用するための通信会社は、中華電信(37.3%)、遠傳電信(28.6%)、台灣大哥大(27.5%)で、この3大メジャー通信会社が全体の93.4%を占めています。また、利用する無線は3Gが44.7%、Wi-Fiが55.3%でした。
台湾にて2014年5月末に開始された中華電信の4Gサービスを始め、第4世代移動通信(4G)時代が幕を開けた今、LTE普及がどんどん進んでいます。次の四半期の結果で、3GとWi-Fiのシェアは大きく変わるのではないかと考えられます。
台湾は公衆Wi-Fiが発達している国の1つです。台湾の通信業者が提供するWi-Fiサービスだけではなく、政府が提供するサービスもあります。
台湾を訪れる外国人旅行者向けのWi-Fiサービスも充実しており、政府は公衆無線LANサービス「iTaiwan」を開放しています。また、旅行者は空港内や全国各地の観光局トラベルサービスの窓口などでパスポートを提示して登録するだけで、MRT(地下鉄)駅、観光スポットなどの公共スペースにて、無料でWi-Fiサービスを利用できます。
2013年末からは出発前のID申請も可能となり、さらに便利になりました。台湾に行く前に是非アクセスされることをおすすめします。
夕日の美しい河辺の町「淡水(タンシュエ)」は、MRTで気軽に行ける台北郊外の観光スポットの1つです。台北駅からMRT淡水線淡水行きに乗車して40分と、市内から比較的近い場所であるため、台北市民にも憩いの場として愛されています。
夕日を鑑賞できるスポットとしてオススメしたいところが、淡水駅前の公園と、漁人碼頭(りょうじんばとう)です。
駅前の公園では夕日だけでなく、昼間にも素晴らしい眺望が楽しめます。淡水河畔のベンチに座って昼間の太陽の光が溶け込んだ、まぶしい淡水河を見ていると、時間が経つのを忘れます。
淡水駅から少し離れたところにある埠頭、「漁人碼頭」は、クルージングができるということもあり、観光客にも人気の場所です。2月14日のバレンタインデー(情人節)に開通されたことから「情人橋(恋人橋)」と名付けられた橋があり、夜に暗い中でライトアップされた橋は本当にきれいです。また、美しい夕日を見られる場所としても漁人碼頭は有名で、橋の周辺は毎夕大勢の人で賑わっています。
2010年10月、アウンコンサルティング沖縄支店入社。
アウンコリアマーケティングを経て、2013年8月よりアウン台湾マーケティングにてSEOとリスティング広告を主軸とした検索エンジンマーケティング(SEM)の分析・運用などに携わっている。
ウェブに関する資格を多数保有している。Google Partners Certification(Google認定資格)、Google Analytics Individual Qualification(Google認定資格)、Bing Ads Accredited Professional(Bing認定資格)、検索広告マーケッター(韓国情報通信振興協会認定資格)、ウェブデザイン技能士(韓国産業人力公団認定資格)、コンピューター・グラフィックス運用技能士(韓国産業人力公団認定資格)など、ウェブに精通した知識と技量を持つ。
また、語学も堪能であり、韓国語日本語中国語を話すトリリンガルである。日本語検定1級も所有しているため、日本人よりも綺麗な日本語を話すと評判。
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