「Parallels Desktop 10 for Mac」レビュー--「OS X Yosemite」にも対応 - (page 2)

Jason Parker (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2014年09月09日 07時30分

OSのインストール

 Parallels上でOSを稼働させるには、そのOSのフルバージョンを手元に用意しておく必要がある。Parallelsのランチャーからは「Chrome OS」や「Ubuntu Linux」「Android OS」などをダウンロードできるほか、Macのリカバリパーティションを用いてOS Xの別バージョンを用意することもできる。

 Parallelsの以前のバージョンでは、同製品内から「Windows 7」を購入し、インストールするという選択肢が用意されていたため、すぐにWindowsを使い始めることができた。Parallels Desktop 10ではこの選択肢がなくなっているとはいえ、Windowsの90日間無償試用版をダウンロードし、インストールすることはできる。また、ウィザードを使用すれば、PC上のWindowsと、アプリケーションやファイルすべてをMacに移送できるため、必要なものすべてを1台のコンピュータ上にまとめるというのも可能だ。

 試用版ではなく、長期的にWindowsを使っていく必要があるのであれば、DVD版の「Windows 8」を入手するというのが最も簡単な方法だ。内蔵DVDドライブや外付けDVDドライブを持っているのであれば、Parallelsの「Launch Center」から該当デバイスを選択するだけですぐにインストールが開始される。Parallelsの最新バージョンでは、.ISOファイルをドラッグ&ドロップするだけでインストールが開始されるようにもなっている。

 MicrosoftのサイトからWindowsをダウンロードしてインストーラを選択するだけでインストールが行われると思っているのであれば(筆者がそうであった)、ちょっとした壁にぶち当たるはずだ。ParallelsではDVDかイメージファイル(ISO形式)のいずれかが必要となる。ただ、Parallelsの「Transporter Agent」を使えば、他のPCからWindowsを移行させることはできる。

 ISOファイルを作成するには、他のWindows搭載PC上でインストールを開始し、すべてのデータファイルをダウンロードした後、メディアの作成を選択し、DVDかUSBフラッシュドライブを選択することになる。筆者はこの方法を見つけ出すのに少し苦労したが、なんとかUSBフラッシュドライブにインストーラを移送して、自らのMac上で実行できた。筆者と同じ落とし穴にはまらないよう、作業を始める前にISOイメージを用意するか、DVD版のWindowsを入手しておくようにしてほしい。

 Parallelsでのインストール時に特殊な作業が必要となるのは構わないが、できれば同製品内で変換作業ができればよかったと考えている。上述の知識がなければ、Windowsを通常のダウンロード販売で購入してしまい、(購入した.exeファイルを)インストール作業の前に変換するという長ったらしい作業をする羽目になる可能性が高い。

 ファイル形式の問題をクリアしたのであれば、次はWindowsの用途に見合った設定だ。これは最適なエクスペリエンスをもたらすためのものである。生産性向上アプリの実行(Productivity)やゲーム専用(Games only)、デザイン(Design)、ソフトウェア開発(Software development)の設定のいずれを選択するかにかかわらず、Parallelsは最高のエクスペリエンスを実現するためにインストールのカスタマイズを行ってくれる。

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