以前のバージョンと同様に、Parallels Desktop 10でもスナップショットを使って仮想環境の安全性を高められる。Windows(などの)システムが問題なく動作している時のスナップショットを取得しておけば、ウェブサーフィン中にウイルスやスパイウェアに感染しても、以前に保存しておいたスナップショットの状態にまで戻せるというわけだ。これはベータ版のソフトウェアをテストしている場合に極めて有効であるとともに、危険なトロイの木馬やスパイウェアが仮想システムに感染した際の対策をも約束してくれる。
Parallels Desktop for Macは今までのバージョンでも優れた仮想化システムと言えたが、最新バージョンでさらに素晴らしいものとなった。ドラッグ&ドロップを用いた新機能によってセットアップ処理は簡単になり、インストールの前にユーザーの用途に応じた環境の最適化設定が可能となっている。
YosemiteとiOS 8がこの秋にリリースされた暁には、Parallelsはシステム間の連携方法をさらに豊富に提供してくれることになる。Macのサービスと連携する能力により、Windows環境で作業する際にもYosemiteのHandoff機能を利用できるようになる。これはWindows単独ではできない芸当だ。
残念ながらParallelsは製品内からのWindows購入という手段を提供しなくなっているため、Windowsを稼働させるには別途Windowsを購入する必要がある。その際には、Parallelsで読み込めるファイルへの変換というややこしい作業を避けるため、適切なファイル形式(ISO)の製品をMicrosoftのサイトからダウンロードするようにしてほしい。
まとめると、より安価な、さらには無償の仮想化ソフトウェアという選択肢もあるものの、ParallelsはOS間をシームレスに行き来する機能を提供しているという点で投資に見合った価値があると言えるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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