「Mac OS X 10.10 Yosemite」は2014年秋にリリースされる予定だ。筆者は過去数週間にわたり、Appleの最新OSの新しい「Spotlight」検索機能や、「Mail Drop」と「Markup」、そして新しい通知機能についてお伝えしてきた。Yosemiteの事前検証シリーズの第4回、そして最終回となる本稿では、インターフェースのデザイン変更を詳しく見ていくことにする。
同OSの新機能とは異なり、デザインが変更されても操作方法が変わるわけではないが、「Mac」のルックアンドフィールは良い方向に変わるだろう。
言うまでもないが、OSのデザイン変更は一般のユーザーにとって大事件となることもある。その最たる例が「Windows 8」だ。ライブタイルが並ぶ新しい「Start」画面がユーザーを混乱させ、メディアをにぎわせたことは記憶に新しい。Yosemiteの新しいデザインはWindows 8ほど大きく変わったわけではないが、やはりこれは変化である。
Yosemiteが大きな変化ではないといっても、Mac OS Xのデザイン面としては、2000年9月にベータ版がリリースされて以来、最も大きな変更だ。「iOS」が「iOS 6」から「iOS 7」に変わったときと同じように、Yosemiteでも、丸みを帯びた光沢の強いアイコンと、OS Xで長らく採用されてきたスキューモーフィズムデザイン要素が姿を消す。ただし、Yosemiteで外観は変わってもMacの操作方法が変わるわけではない。その代わりに見た目が現代風になって、効率も良くなり、従来のバージョンよりも優れたOSとなっている。
Yosemiteの「Dock」に並ぶフラットなスタイルの新しいアイコンは、iOS 7のアイコンに似ているが、まったく同じというわけではない。Appleのデスクトップとモバイルデバイスにそれぞれ独自の雰囲気を持たせるために、両者に十分な違いが残してある。
上の画像を見ると、Yosemiteで反射と3D要素の要素が消え、iOS 7とよく似たフラットアイコンに変わっていることがわかるが、細かな違いもある。たとえば、iOS 7の「Safari」のアイコンは白い背景に青いコンパスが入ったデザインだが、Yosemiteでは背景の色をなくし、コンパスのアイコンだけになっている。大きな違いではないが、モバイルとデスクトップの体験を区別するには十分だ。
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