筆者がテストしたのは2.16GHzのIntel Pentium N3530プロセッサを搭載したモデルだ。このCPUはクアッドコアである。と言っても、そのこと自体にはあまり意味がないとはいえ、Intel Atomプロセッサと比較すると性能やバッテリ持続時間はともに優れたものとなっている。また、Dellは少し性能が劣るデュアルコアの「Intel Celeron」プロセッサを搭載した、少し安価なモデルも提供している。
低速回転の500Gバイトハードディスクは、ストレージという目的であれば問題ないとはいえ、性能という点ではいまひとつと言える。コールドブートには1分ほどかかり、ソフトウェアの起動もさほど迅速ではない。しかし、SSDのスピードに慣れていないのであれば、気がつかない程度だろう(もっとも、この製品はハイエンドのウルトラブックの本体のように完璧に封印されていないため、底面のパネルを外してメモリやストレージをアップグレードできるといううれしい点がある)。
とは言うものの、この製品は同時に数多くの作業を行うには向いていない。ウェブサーフィンや気軽なゲームを楽しみながら、家庭でのちょっとしたデスクワークをしたり、ストリーミングで映画や音楽を楽しむといった場合にはまず問題がないはずだ。しかし、写真や動画を大量に編集したり、3Dゲームをプレイする(控えめな設定であっても)のであれば、Intelの第4世代プロセッサと、より優れた統合グラフィックスや個別のグラフィックスカードを搭載した、もう少し高価な製品(例えばLenovoのYoga 2)を入手するのがよいだろう。
バッテリ持続時間は予想外に素晴らしく、われわれがテストした同様の構成のノートPCを軽々と打ちのめした。動画の連続再生によるバッテリ持続時間のテストで本製品は7時間41分という成績を残した。このため、何らかの電源管理を行うか、より消費電力の少ないSSDに換装すれば8時間の壁を越えられるはずだ。
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