デルは7月17日、Googleが開発するChrome OSを搭載したノートPC「Dell Chromebook 11」と8インチのAndroidタブレット「Dell Venue 8」を発表した。いずれも法人や教育市場をターゲットとしたもので、個人向けではない。
Dell Chromebook 11は、11.6インチ1080p LCD 画面(1366×768)のディスプレイを搭載。重さは約1.4 kgで、バッテリ駆動時間は最大10時間。ボディは墨色(Foggy Night)を基調としたデザインだ。
日本での発売は第三四半期で、価格は未定。例として、オーストラリアでの販売価格を挙げた。Celeron 2955Uと2Gバイトメモリ、16GバイトのSSDを搭載した下位モデルが299豪ドル、4Gバイトメモリモデルが399豪ドル、最上位モデルとしてcore i3の4Gバイト、16GバイトのSSDモデルがあるが、好評のため販売を休止中と説明した。
デル エンドユーザー・コンピューティング統括本部 クライアント製品・ソリューションマーケティング部長の秋島健一氏は、「デルが出すからにはデルならではの価値をお届けすることにこだわっている。CPU構成にラインアップを持たせ、CeleronだけでなくCore i3も選べるようにした。画像やアプリを動かすとCeleronでは物足りなくなることが考えられる。用途によって使い分けられるようにした」と説明した。
Dell Venue 8は、「Dell Venueシリーズ」の新たなラインアップとして日本に投入される。Wi-Fiモデル(黒)と、SIMフリーLTE(4G)対応モデル(赤/黒)の3タイプで、Wi-Fiモデルは同日から、LTEモデルは9月5日に発売する。DELLのオンラインストアほか、Amazon.co.jpでは2000円の割引きになるクーポンコード付きの発売記念キャンペーンを行っている。
8インチのフルHDディスプレイ(WUXGA 1920×1200)に、最新のインテルプロセッサ Intel Merrifield Z3480を搭載。重さは338gで、Android 4.4KitKat OS、高画質オーディオを備える。駆動時間は最大7.6時間。価格は、Wi-Fiモデルが2万2980円(税込み・配送料込み)、LTE SIMフリーモデルが2万7980円(税込み・送料込み)となっている。
Dell VenueシリーズにはWindowsタブレットもあるが、名称に「pro」と付くものがWindows搭載モデルで、つかないものはAndroid搭載モデルの2構成になると説明した。
デルのAndroidタブレットは、すでにワールドワイドで販売されているが、日本市場では今回が初。これについて秋島氏は、「当時のタブレットは、日本のお客様にデルならではの価値がないと判断した。今回は満を持して発表できる製品」と意気込む。デルならではの価値とは、(1)ハイエンド構成、(2)最新のテクノロジ、(3)かつ価格が安い──の3点だとした。
フルHD(WUXGA 1920×1200)のディスプレイにこだわったり、HDMIディスプレイにケーブルを使わずワイヤレス接続できる「Dell Castアダプタ」やケース、スタイラスなど幅広いアクセサリに加え、オプションとして落下して壊してしまったときに対応する「衝撃故障対応アクシデンタル・ダメージ」も用意する。
なお、コンシューマ向けには、デルならではの価値が出せる状況にないと判断していると話す。今後は検討していくとした。
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