この製品のディスプレイ部分を開けた状態だと、通常のクラムシェル型ノートPCのように見える。1366×768ピクセルという解像度のIPS液晶タッチスクリーンのおかげで、視野角は広く(2 in 1ノートPCでは重要な点だ)、その点で(システム構成が似た製品である)HPの「Pavilion 11 x360」とは異なっている。画面のすぐ下には「Windows」のロゴキーが装備されており、スタートメニューやデスクトップを表示させられるようになっている。
キーボードは可能な限り奥に配置され、手前のパームレスト部分とタッチパッドのスペースはゆったりと広く取られている。キーは十分な大きさで、不自然に小さなキーもないため、タイプ入力は正確かつ快適に行える。慣れる必要があるとしてもさほど時間はかからないはずだ。
キーストロークの深さも十分であり、平らな板をたたいているような気にはならない。また応答性もよく、キータッチはソフトではあるものの、ぐにゃぐにゃした感じはない。キーボードの中央部分では若干たわみが感じられるが、強い圧力をかけない限り問題になることはないだろう。
タッチパッドも問題はない。ただ、手のひらが当たった時に予期しないカーソル移動を引き起こさないよう、手のひらの接触を無視する設定にしておくのがよいだろう。また、左端および/あるいは右端でのスワイプを無効化し、メニューやチャームの表示はタッチスクリーンで行うようにするのがお勧めだ。実際のところ、このノートPCのサイズが比較的小さく、キーボードの位置がかなりディスプレイに近い点を考えた場合、タッチスクリーンよりもタッチパッドを多用するというケースはあまりないはずだ。
この製品はタブレットとしても使用できるため、Dellは電源ボタンとボリュームロッカーを右側面に、USB 2.0ポートとSDカードリーダー、セキュリティスロットとともに装備している。なお、左側面にはヘッドホン/マイク兼用ジャック、追加のUSB 2.0ポート、電源オフUSB充電機能を搭載したUSB 3.0ポート、フルサイズのHDMI出力、電源入力端子を装備している。ワイヤレス関係としてはBluetooth 4.0と、2.4GHzの802.11n規格Wi-Fi(シングルアンテナ)を装備しており、802.11acやデュアルバンドはサポートしていない。
また、両側面にはそれぞれスピーカーも装備しており、その音質はまずまずのものとなっている。高級ヘッドホンやデスクトップPCのスピーカーほどではないが、思っていたよりも薄っぺらい音ではないし、金属質な音でもない。
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