8月20日にソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏も参加した、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療研究を支援するチャリティ「Ice Bucket Challenge」。この活動がFacebook上でどのように広まったかを、Facebookのデータチームが7月1日から8月17日の期間で分析し、発表した。
7月末にマサチューセッツ州在住のALS患者Pete Fratesさんの呼びかけで始まったこのキャンペーンは、指名されると24時間以内に100ドル(1万円)寄付をするか氷水を頭からかぶるかを選び、次の挑戦者を3人指名するというもの。もちろん氷水をかぶり、さらに寄付することもできる。
ALSは、運動をつかさどる神経が侵されることで筋肉が萎縮し、身体が動かなくなったり、声が出なくなったりする難病で、有効な治療法はいまだ見つかっていないという。難病情報センターによれば、1年間で人口10万人当たり約1~2.5人が新たにこの病気にかかっており、日本では約9000人がこの病気を患っているそうだ。
米ALS協会の18日の発表では、7月29日から8月18日までの間に1560万ドルの寄付が集まっており、2013年の同期間で集まった180万ドルを大幅に上回った。
Facebookによると、Facebookで投稿、コメント、いいね!などを通してこのキャンペーンに参加した人は2800万人以上にのぼり、このキャンペーンに関するビデオでFacebook上にシェアされたものは、240万本に達するという。
クチコミはボストンを中心に広がり始めた。Facebookによると、多くの投稿主は元ボストン大学の野球選手であり、2012年にALSと診断されたFratesさんにちなんだ投稿をしているという。
キャンペーンは日本でも、IT業界を中心に急速に広まっているが、世界ではさらに多くの人々が参加している国がある。以下、Facebookが発表した「参加人数の多い国」のトップテンとなる。
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