Mailで画像を送信するときに、画像の一部を強調して相手に示したいこともあるだろう。たとえば仕事で、ニュースレターの修正点を送ろうとする場合、変更が必要な箇所を示したいと思うはずだ。友人に画像を送る場合なら、休暇の写真のおもしろい箇所に目を向けさせたいと思うかもしれない。
筆者は通常、Macの「Preview」アプリケーションか、「Snagit」や「Skitch」などのサードパーティー製アプリケーションで画像を開き、矢印や吹き出しなどの内蔵の注釈ツールを使用して重要箇所を示す。次に、見つけやすい場所に画像を保存し、メールクライアントに戻って添付して、電子メールを送信する。
Yosemiteでは、他のアプリケーションにすでに存在していたマークアップ機能がMailに追加されるため、こうしたステップを省くことができる。
Yosemiteでは最初に画像を添付する。次に、ドロップダウンメニューを開いてラインや矢印、図形を選び、画像に直接適用したら、あとは電子メールを送信するだけだ。フォルダの中で画像を探し回ったり、別のアプリケーションを開いて操作したりする必要はない。
また、「MacBook」のトラックパッドを使って文書に署名できるという機能も非常に素晴らしい。署名の写真を撮影して文書に追加するという面倒なプロセスは不要になる。
これらもやはり、新しい機能や魔法のような機能というわけではない。以前も少し手間をかければ実行できることだった。Appleは、すでにあった機能を作り替えて、これまで複数のステップが必要だったプロセスを排除しただけだ。
YosemiteのMailにこうした機能を追加することで、Appleはまたしても、既存機能をMailでの作業を簡単にする機能へと作り替えた。画期的な機能というわけでもなく、Appleは同じことを処理する別の方法を導入しただけだが、同社が生み出した機能は他のメールクライアントで標準になる可能性が高い。
他の大手ベンダーが同じ機能を追加するのはいともたやすいことだろう。筆者はほぼ間違いなくそうなると予想している。何といっても、各社の関連クラウドサービスはすでに稼働しており、Markupの機能は電子メールの一部としてふさわしく、再現するのもそれほど難しくはないからだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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