「Mac OS X 10.10 Yosemite」がユーザーの「Mac」デスクトップにまた一歩近づいた。
Appleの次期コンピュータOSであるYosemiteは米国時間7月24日、パブリックベータ版が提供された。その前の1週間以上にわたって同OSを使ってはっきりしたのは、これは単なる漸進的なアップデートではないということだ。
まず、Yosemiteのよりフラットな外観とよりシャープになった四隅は、「iOS 7」を連想させ、Mac OS Xがベータ版として初登場した2000年以降初となるMacインターフェースに対する大幅なデザイン変更だということを示している。また、Yosemiteは新機能をいくつか追加しており、コンピュータを使った一般的な作業をより簡単にし、MacとiOSデバイスとの連携をより良くすると思われる。
今秋に予定されている正式版提供までの数週間にわたり筆者は、Yosemiteの主要機能のいくつかを詳しく見て、それらをOS Xの前バージョンや他のプラットフォームが持つ同様の機能と比べる予定だ。
今回は、「Spotlight」に対してAppleが加えた変更や新機能を見てみたいと思う。
ウェブ検索は長きにわたってGoogleの屋台骨だった。同社はウェブ検索で支配的な立場にあり、それは、一部の人たちにとって、他の同様な検索サイトの名前を挙げることさえ難しいほどに徹底されている。
しかし、YosemiteのSpotlightでAppleは、そのパイの一部を奪おうとしている。「Mavericks」のSpotlightのようにユーザーのハードドライブを単に検索するだけでなく、YosemiteではSpotlightがウェブを検索して関連性のある結果を見つけるようになっている。そのため、ウェブブラウザを開いてGoogleのホームページにアクセスするような手間は不要だ。
これは便利なように思えるが、検索におけるGoogleの支配を避ける方法を見いだしたのはAppleが最初ではない。「Windows 8」も2012年の登場以来、「Bing」のウェブ検索結果を同OSの検索ツールから直接提供している。
Appleは、関連性のあるウェブ検索結果をハードドライブ検索結果とともに表示することを明らかにしているが、ユーザーを自社製OS内にとどめることでGoogleを多用するという習慣を断念させようとしているのだろうか?恐らく、ある程度はそうだろう。しかし、それが話の全容とは思えない。恐らくAppleは、Microsoftが検索で行っていることを見て、便利な機能だと思い、Spotlightに手を加え、ユーザーに最も良い検索結果を与えるようにしたのだろう(しかも1つのウィンドウで)。
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