「Antenna」が2度目の全面リニューアル--新動画広告も

 グライダーアソシエイツは8月4日、キュレーションマガジン「Antenna(アンテナ)」を約1年ぶりに全面リニューアルした。2012年5月にリリースし、現在350万ダウンロードを突破。ライフスタイル情報を中心に280メディアの記事を配信し、女性ユーザーから高い支持を得ている。

  • 左からグライダーアソシエイツの荒川氏と清河氏

 全面リニューアルは2013年5月以来、2度目となるという。「デザインのトレンドは1年おきに変わるため、Antennaでもサービスデザインを見直すようにしている」と同社シニアマネージャ Antenna事業本部 企画開発室 システム企画担当の清河祐子氏は説明する。

 スマートフォンは大画面化が進んでいるが、日本人、特に女性は手が小さく片手で操作するのは難しい。そこで、左右のスワイプで「戻る」「進む」を可能にしたり、ボタンを上部から下部に移動させることで、誰でも片手で操作できるようにした。また記事に表示される文字をフラットデザインにしたほか、記事のタイトル文字をサムネイル画像と同じ色にするなど、細かな変更を随所に加えた。

 また、従来のAntennaのメニューは、次々と新機能が追加され複雑になっていた。しかし、テレビCMの効果などもあり、ユーザーがより一般層に広がりつつあることから、本当に必要な機能だけを表示するシンプルなデザインに見直した。当初は6つの項目だけを表示し、そこからユーザーが自由にカスタマイズできる。メニューは最大30個まで追加可能で、「パンケーキ」など好みのキーワードも設定できる。

  • タイトル文字とサムネイル画像を同じ色にするなど、こだわりが随所に見られる

  • メニューは従来(右)と比べてすっきりとしたシンプルデザイン

  • その日の出来事を、過去に掲載された記事も含めて紹介する「今日の情報」

 さらに、新機能としてアプリを使っている“その日”の記事をまとめて読める「今日の情報」を追加した。たとえば、8月4日を選ぶと過去に記事で掲載された、8月4日発売の商品情報や、映画の公開情報、イベントの開催情報などが一覧で表示される。日付は当日から1週間先まで選べるという。「ウェブで流れる情報とリアルでズレがあると感じていた。過去に流れた情報をリマインドすることで、2度盛り上げられる」(清河氏)。

動画広告「ブランドムービー」に引き合い--新メニューも

 リニューアルにともない、広告主向けの新たな動画広告メニュー「ブランドカバームービー」の販売も開始した。同社では6月から、自動再生ネイティブ動画広告「ブランドムービー」をテスト配信している。ユーザーのフィード上で動画が無音でループ再生され、動画をタップすると全画面再生に切り替わる。再生が終了すると自動的に記事詳細ページへ遷移するというものだ。

  • 動画広告メニュー「ブランドカバームービー」

 グライダーアソシエイツ取締役 Antenna事業本部 メディア事業部担当の荒川徹氏によれば、実際にブランドムービーの動画をタップするユーザーは全体の5.5%(静止画では2%)で、そこから約半数が詳細ページにアクセスしているという。オシャレやライフスタイルに関心の高い女性層に自然にリーチできるとして、ディズニーやグッチ、ナイキ、資生堂などの大手企業から引き合いがあり、CMや映画の予告編、ウェブ限定の動画などの配信に利用されているという。

 また、これまで電車内広告や障害者向けのサイトなどでしか提供できなかった字幕付きの動画を、ブランドムービーで再利用している企業もあると話す。「スマートフォンではマナーモードにしている人が多い。電車内などで視聴したい人には字幕はニーズがある」(荒川氏)。

 新たな動画広告メニューであるブランドカバームービーは、Antennaアプリを起動するとそのまま動画が再生されるというもので、一部のクライアントに限定販売した後、正式販売を開始するとしている。

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