サムスンの「Gear Live」レビュー--「Android Wear」搭載スマートウォッチ - (page 3)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2014年07月29日 07時30分

デザイン

 Gear Liveが先代のGearとよく似ている点に疑いの余地はない。この製品は魅力的であり、宇宙時代を思い起こさせる。「Pebble Steel」や「Martian Notifier」のようなありふれた見た目ではなく、SFのスタートレックに登場しそうな通信機に見える。ボタンは側面の1つのみで、その目的はディスプレイを通常表示にしてGoogleの音声認識機能を起動するか、再びディスプレイを薄暗く(つまりスリープ状態に)するというものになっている。「通常の腕時計」として毎日使用する分には混乱はないだろう。

 これは以前のGear製品を組み合わせたハイブリッドデザインとなっている。つまり、「Gear 2」のような金属製の本体となっているものの、「Gear 2 Neo」と同様にカメラは搭載されておらず、「Gear Fit」のような非標準のリストバンド、すなわち2つの突起で留める交換可能なリストバンドが採用されているのだ。

 Gear Liveは、機能的にはGear 2 Neo Liteとでも言うべき製品だ。つまり、サムスンがこの春に発売したスマートウォッチよりもさらに機能が制限されている。そう、Gear Liveは大きく明るい画面と金属製の本体を備えているものの、スピーカーとカメラが搭載されていないのだ。そして、しゃべった内容を書き留めたり、テキストでのチャットをしたり、「Google Voice」に語りかけるためのマイクは装備されているが、今のところボイスメモの録音はできない。また以前のGear製品と同様に、背面には心拍センサが装備されているが、現状では多くのことをしてくるようにはなっていない。

 Gear Liveは同社のGear 2やGear 2 Neo、Gear Fit、LGの「G Watch」と同様に、IP67という防水防塵等級をクリアしている。このため雨の中で身に付けていたり、手を洗ったりでき、シャワーを浴びることすら(筆者も試してみた)できるものの、水泳には適していない。ただ、怖いもの知らずでない限り、シャワーの間中、ずっとつけているのはよい考えではないかもしれない。

提供:Josh Miller/CNET
提供:Josh Miller/CNET

Gear Liveとの生活

 では、Android Wearを搭載したGear Liveの使用感はどうだろうか?どちらかというとPebbleをサムスンのGearシリーズのハードウェアで強化したような感じだ。Android Wearは、1日を通じてコンテキストに応じたメッセージを自動的に通知するようになっている。筆者が使用してみたところ数日経った頃から、不思議なリズムが刻まれるようになった。自宅のあるニュージャージーと、職場のあるニューヨークの双方の天気がディスプレイに表示されるようになったのである。電子メールの着信については、サムネイル形式で表示され、音声入力によって返信できた。内容が正しく認識されなかった場合、キャンセルする時間が数秒与えられるが、キャンセルしないとそのまま送信される。

 また驚いたことに、Google+ Hangoutsはそのままのかたちで通知されてきた。仕事に関連したチャット要求がポップアップし、音声をテキストに変換して応答できた。さらに電話着信時の対応や、あらかじめ設定しておいたメッセージでの不在応答も可能である。ただ、実際に通話するには携帯電話を取り出す必要がある。Gear 2やGear 2 Neoとは異なり、Gear Liveでは通話ができないのだ。

 いつも乗車する電車の時刻表が表示されるようになったが、奇妙なことにその電車が停車する、筆者が利用しない駅のバスの時刻表も表示されるようになった。また、その他の意味不明なエラーもあった。サンフランシスコでは、近所にある「心理療法所」までの移動時間を表示してきたのだ。ひょっとしたら筆者の心理状態が見透かされていたのかもしれない。

提供:James Martin/CNET
提供:James Martin/CNET

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