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サムスンの「Gear Live」レビュー--「Android Wear」搭載スマートウォッチ - (page 2)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2014年07月29日 07時30分
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 筆者はテストとして、サムスンの「GALAXY S5」上でリリース前のAndroid Wear用アプリを使用し、Gear Live向けとG Watch向けの、まだリリースされていない複数のアプリを実行してみた。スマートフォンを1台に絞ったのは、Googleからリリース前のソフトウェアを提供してもらったためだ。

 Android Wearでは、スマートウォッチの文字盤上にカードをプッシュするようになっている。このあたりはGoogle Nowとよく似ている。こういったカードは電子メールの受信や、Facebookのアップデート、「Google+ Hangouts」のチャット要求、テキストメッセージの受信、Twitterでのやりとり、電話の着信などの通知であったり、近場で行われているスポーツゲームの試合状況や、天気、過去に行ったことがある場所への道順、スマートフォン上で再生している楽曲の情報といったものであったりする。各カードはスワイプによって画面上から消去でき、タップによって詳細を確認でき、スワイプで返信を選択することもできる。

 その後の作業はスマートフォンを使う必要がある場合もある。TwitterやFacebookを使う場合、「open on phone」(携帯上でオープンする)というアイコンをクリックした後、ポケットに入っている携帯電話を取り出してロックを解除しなければならなかった。読みたいコンテンツは携帯電話上に即座に表示されたが、こういった操作であればそもそもスマートウォッチを使わなくてもよいのではないかと何度か思った。

提供:Josh Miller/CNET
提供:Josh Miller/CNET

 Gear Liveを使えば、メモを取ったり、電子メールを送信したり、道順を尋ねるといったさまざまなことが可能になる。しかし、話した内容がいつも的確に理解されるとは限らない。そしてメールやテキストの内容が正しく聞き取られなかった場合、実際にメッセージが送信されるまでの短い猶予時間のうちに、その内容を修正する、すなわちキャンセルするのはなかなか大変なはずだ。

 初期のAndroid Wearアプリには、期待できるものがいくつかある。「Tinder」を使えば、スマートフォンを使っている場合と同様に、写真をスワイプしていけるようになる。「Duolingo」を使えば、フラッシュカード(単語帳)で言語を迅速に学べるようになる。「Eat24」を使えば食べ物のデリバリーを頼めるようになる。「Lyft」を使えば、自動車の手配が可能になる。「Runtastic」を使えば、ランニングした経路や距離、ペースなどを管理できるようになる。「Thomson Reuters Eikon」を使えば、企業関連のニュースや株価がひと目で分かるようになる。「Spendable」や「PayPal」を使えば、手軽な金銭管理が可能になる(ただ、PayPalは今回のアーリービルドではうまく動作しなかった)。またWinkは、同社のスマートホームアプリと連携し、接続されている家電製品を制御できるようにするアプリを開発するという。既にこれだけで、ほとんどのスマートウォッチに搭載されているアプリの数を上回っており、Android Wearはさらに多くのアプリを短期間で手にするはずだ。これらがどれだけ便利なものになるのかはまだ分からないが、Android Wearの可能性はとどまるところを知らないようだ。

 とは言うものの現時点では、Google Glassの劣化版という感想がぬぐえない。通知機能はあるが、ハンズフリーで動画を録画できるという面白い機能がないGoogle Glassなのだ。

 また、プッシュ型の通知には長所と短所がある。筆者はAndroid Wear経由でのカーナビ機能を試してみたが、危うく交通事故を起こしそうになった。スピーカーがなく、単純なバイブ機能しかないため、ディスプレイはランダムに光り、次に曲がるべきところも明確に指示されなかった。また、障害物の少ないニュージャージーの街を走っている時でさえ、スマートフォンからのGPS信号を受け取り損ねていた。

 「じゃあ、これは今までスマートフォンに搭載されていたものとどう違うのだろう?」という疑問が出てきたかもしれない。その通りだ。結局のところ、手首にはめた機器の小さな画面を操作することが、スマートフォンを毎回取り出すことよりも優れているかどうかという疑問に行き着くのである。

提供:James Martin/CNET
提供:James Martin/CNET

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