購入を検討する際にパフォーマンスを重視するという人には、GALAXY S5は速度を追求した製品であると言っておこう。搭載されているQualcomm製の「Snapdragon 801」は、この市場において最高性能を誇る2.5GHz駆動のクアッドコアプロセッサであり、ベンチマークテストでも現実世界での使用感でもそのことが反映されていた。例を挙げると、グラフィックスを多用する「Riptide GP2」というレーシングゲームは水面のエフェクトや陰影の細部に至るまでも表現されたうえで、スムーズに動作していた。また、ナビゲーションもスムーズで迅速な反応だった。アプリの起動もさほど待たされず、コンテンツのロードも迅速であった。GALAXY S5を1週間使った後でGALAXY S4に戻ると、明らかな遅さを感じた。
Quadrantベンチマークでは23707という結果となった。このスコアは相当高速な部類に入る。つまり、アプリのロードは迅速かつスムーズであり、ゲームやビデオはシームレスに再生でき、細かい詳細を映し出せるということだ。
GALAXY S5のQuadrantベンチマークのスコアと「HTC One M8」の24593というスコアを比べてみてほしい。これら2つの携帯電話は極めてよく似たチップセットを採用しているため、似たような結果になるのも不思議はない。ただ、これらの値は割り引いて見る必要がある。サムスン(そしてその他の携帯電話メーカー)は、世の中に出回っているベンチマークで良い結果が出るよう、小細工をしているとの批判を浴びてきており、米CNETでのベンチマークテストで23048というスコアを出した「GALAXY Note 3」などの携帯電話で反発を招いている。
GALAXY S5は、ベンチマークテストでも現実世界のLTEを使用したテストでも、良い結果を収めた。しかし、使用される地域のネットワーク環境によってエクスペリエンスは変わってくるはずだ。また、嵐によって電波状態が悪化し、乾燥した天気の良い日に比べてコンテンツのストリーミングやダウンロードが3~4倍遅くなる場合もある。実際、筆者はサンフランシスコでテストしていた時にそういった事象に遭遇した。天候が回復した後、GALAXY S5は当地のT-MobileネットワークでもAT&Tネットワークでも快適な速度で通信できた。時間帯によっては速度が低下した時もあったが、基本的には極めて安定しており、T-MobileのネットワークでSpeedtest.netアプリを使ってみたところ、下りで15~20Mbpsのスピードが出ていた。
アップロードの速度も安定しており、アプリの使用や写真のアップロード、ソーシャルネットワークを通じた現状報告、電子メールの送信も快適に行えた。
サムスンGALAXY S5のパフォーマンス(T-Mobile版)
テスト項目 | 時間 |
---|---|
米CNETモバイルアプリのインストール (5Mバイト) |
11.8秒 |
米CNETモバイルアプリの ロード |
6秒 |
モバイル向け米CNETサイトのロード | 4.4秒 |
デスクトップ向け米CNETサイトのロード | 15.4秒 |
ロック画面が表示されるまでの起動時間 | 17.5秒 |
カメラの起動時間 | 2.2秒 |
カメラのシャッター間待ち時間 (オートフォーカス時) ただしバーストモードもあり |
0.3秒 |
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