一方、この携帯電話に搭載されている容量2800mAhのバッテリは筆者の酷使にも軽々と耐えた。ストリーミング視聴する映画の本数が増えるにしたがってバッテリ残量は(どんどんと)低下したが、夜間に充電せずに枕元に置いておき、目覚まし時計代わりにしてもさほどバッテリは消耗されなかった。新しい携帯電話を集中的にテストしている際には、普段であれば使用していない時間帯も含めてずっと使い続けることになるため、バッテリ持続時間に対するニーズを述べるのは例外なく難しい。また、驚くべきことに携帯電話の充電容量の上限は時とともに減っていくのだ。
3DMark - Unlimited
テスト対象製品 | スコア |
---|---|
Apple iPhone 5s | 14556 |
サムスン GALAXY S5 | 18321 |
HTC One M8 | 20795 |
3DMark - Graphics test 1(GPU)
テスト対象製品 | スコア |
---|---|
Apple iPhone 5s | 104.6 |
サムスン GALAXY S5 | 108.3 |
HTC One M8 | 113.8 |
3DMark - Graphics test 2(GPU)
テスト対象製品 | スコア |
---|---|
Apple iPhone 5s | 66.5 |
サムスン GALAXY S5 | 69.9 |
HTC One M8 | 81.3 |
3DMark - Physics test(CPU)
テスト対象製品 | スコア |
---|---|
Apple iPhone 5s | 25.6 |
サムスン GALAXY S5 | 49.5 |
HTC One M8 | 56.8 |
GALAXY S5はHTC One M8と同じCPU、そして同じクロックのGPUを搭載しているとはいえ、各テストではHTC One M8の方がほんの少し高いスコアとなった。これはGALAXY S5の激しいスロットリングと関係しているのかもしれない。スロットリングとは、グラフィックスを多用するゲームなどを実行してCPUやGPUが発熱した際、デバイスのオーバーヒートを避けるためにクロック速度を低下させるという仕組みだ。
スロットリングはベンチマークテストの早い段階から確認できた。当初、GALAXY S5は3DMarkで14000というスコアになっていた(これに対してHTC One M8のスコアは20795だった)ため、米CNETの編集者Eric Franklinはアイスパックの上にGALAXY S5を置き、冷却しながらテストをやり直す必要があった。
Ericはまた、ベンチマークテストを実行するために数秒間冷凍庫に入れたりもした。こうしたテストでは最高スコアはコンスタントに18000強となった。このため、手に持ったアイスパックの上に携帯を置いてゲームをする根性がない限り、表に示したパフォーマンスは実感できないはずだ。
それでも18000、あるいは14000でもほとんどのスマートフォンと比べると素晴らしいスコアと言える。ただ、サムスンが熱問題の対処にもっとエレガントな手法を採用していないのが残念だ。
スペック比較
製品名 | CPU | GPU | RAM | 稼働OS |
---|---|---|---|---|
Apple iPhone 5s |
Apple A7 (デュアルコア、1.3GHz) |
PowerVR G6430 | 1Gバイト | iOS 7.1 |
サムスン GALAXY S5 |
Qualcomm Snapdragon 801 (クアッドコア、2.5GHz) |
Adreno 330 | 2Gバイト | Android 4.4 |
HTC One M8 |
Qualcomm Snapdragon 801 (クアッドコア、2.5GHz) |
Adreno 330 | 2Gバイト | Android 4.4 |
米CNETが実施したGALAXY S5の動画再生テストでは、シャットダウンするまで15時間18分という長時間にわたる動画再生が可能であった。
GALAXY S5の内部ストレージ容量は16Gバイトであるものの、32Gバイトモデルも販売されている。いずれのモデルもRAMは2Gバイトであり、128Gバイトまでの外部ストレージを接続できる拡張スロットを備えている。
なお、米連邦通信委員会(FCC)が実施したデジタル機器向けの比吸収率(SAR)試験の測定結果は1.6W/kgだった。
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