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グローバル展開するなら米国に本社が必要--米Six Apart 関CEO - (page 3)

吉澤亨史 山田竜司 (編集部)2014年04月17日 14時58分

--最近はCMSの脆弱性がサイバー攻撃の標的になっている。どのように対応しているか。

 シックスアパートでは、Movable Typeのクラウド版を勧めています。クラウド版では、サーバOSやミドルウェアなどのパッチ管理や運用をシックスアパートが担当するため、利用者が管理する手間がありません。ただ、さまざまなプラグインを入れてカスタマイズしたい場合にはオンプレミスで使用することになります。この場合は利用者が運用することになりますが、その多くはパッチの適用もあまりない、古いシステムが多いようです。


 最近でもOpenSSLの脆弱性が話題になっていますが、アップデートされずに放置されているケースは多いようです。ソフトウェアという形態である限り、メンテナンスや運用の体制が必要になります。ウェブサイトをシステムと見なすかどうかがポイントになるでしょう。Movable Typeをはじめ、シックス・アパートで提供しているソフトウェアは、脆弱性の対応も素早くパッチを提供できるよう体制を整えています。

--5年先をどのように見ているか。

 モノのインターネット(IoT)がしばしば話題になりますが、基本的にオフラインで機能するデバイスが裏でインターネットにつながるという世界になるとされています。でも、実は最初のIoTデバイスはiPhoneではないかと思っています。さまざまなアプリを入れて動作させるとき、iPhoneは特定の用途に特化したIoTデバイスになります。今後は身の回りのモノ1つひとつが機能を持つことになりますから、ソフトウェアエンジニアが重要になっていくでしょう。

 インターネットに関連するものは、常に劇的に変化します。ウェブページは、以前はHTMLを理解していてFTPの環境がないと情報を公開できませんでしたが、ブログが登場したことで広く一般化しました。それで何が変わったかというと、ウェブページに掲載される文章の文体です。さらにSNSやカメラの普及で、いろいろなものが変わり続けています。シックス・アパートはMovable Typeが軸ですが、常に新しいトレンドを「誰でも使える」ことを意識したものを提供していきたいと思います。

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