ヤフーは4月4日、同社が提供するオンラインクレジットカード決済システムを、企業が簡単にサイトに導入できる「Yahoo!ウォレットFastPay」を公開した。
数行のソースコードを自社サイトのHTMLソースに貼りつけるだけという簡単なもので、購入者の決済内容は、ダッシュボードでリアルタイムに確認できる。対応言語はPHPで、Ruby、Pythonにも対応予定とのこと。決済システム導入に関する煩わしさを解消し、これからネットビジネスの展開を考える事業者がすばやく決済システムを導入できるようにするのが狙いだという。
購入者が決済に利用できるクレジットカードはVISA、MasterCardで、JCB、Diners、American Expressは準備中。また、今後はクレジットカード決済に加えてYahoo! JAPAN IDによる「アカウント決済」や「Tポイント」との連携、月額費用など継続課金決済への対応を予定しているとのこと。なお、導入先の実装ミスなどによるカード番号漏洩などを防ぐため、モーダル形式のクレジットカード情報入力フォームを用意している。購入者はクレジットカード番号の入力をYahoo! JAPANのページ上で行うため、売り手はカード番号を保持する必要がないという。
初期費用、月額費用、売上にかかるトランザクションフィーはいずれも無料で、3.25%の決済手数料がかかる。申込から約1週間程度の加盟店審査を経て、すぐに決済システムの利用を開始できるという。医薬品、中古品、酒類といった販売許認可が必要なサイトはサービスの対象外。決済された代金の支払いは原則として「月末締め翌月末払い」の月1回で、「15日締め月末払い、月末締め翌月15日支払い」の月2回にする場合には、決済手数料に加えて0.1%の手数料が発生する。
ヤフーは、「eコマース革命」を2013年10月に発表して以降、「Yahoo!ショッピング」のストア出店料の無料化や、「Yahoo!トラベル」で宿泊施設が支払う費用の無料化などさまざまな施策を打ち出しており、今回のYahoo!ウォレットFastPayもその一環だとしている。
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