Reviewタブは筆者のような編集者には特に便利だ。編集中に変更履歴を記録でき、ほかの作業者のコメントを閲覧できる(この機能については後ほど詳しく説明する)。
作成した文書は、OneDriveに保存することも、iPadに直接保存してオフラインで使用することも可能だ。
「PowerPoint for iPad」では、既にOneDriveに保存されたプレゼンテーションの閲覧や編集、プレゼンテーションの新規作成のほか、19種類のテンプレートの中から好きなものを選ぶこともできる。
プレゼンテーションを開くと、プレースホルダテキストをダブルタップして任意のタイトルを追加でき、また、フォントやスタイルの変更、箇条書きリストなどの情報の追加も可能だ。テンプレートはすべて非常に美しく、各テンプレート内にさまざまなスライドを追加するオプションもある。つまり、テンプレートからプレゼンテーションの作成を開始する場合も、カスタマイズを行う余地が大きいということだ。
「Word for iPad」と同様、画面上部には、簡略化されたRibbonと、Home、Insert、「Transitions」「Slide Show」、Review、「Shape」のタブが配置されている。
Wordのように、ほとんどの作業はHomeタブで行うことになるが、画像や表の挿入も可能で、大量に用意された見栄えのいい画面切り替え効果の中から好きなものを選んでスライドに適用することもできる。さらに、作成したスライドショーのプレビュー表示、ほかの作業者からのコメントの閲覧、スライドへの図形の追加も可能だ。驚くべきことに、このiPadアプリには選択できる画面切り替え効果が50種類近くも用意されている。したがって、プレゼンテーションのオプションは無限と言っていいほどだ。
最後になるが、大きな会議で発表を行う際に、作成したプレゼンテーションをiPadからストリーミングすることができる。また、オンスクリーンのレーザーポインタといった便利なツールや、矢印を描く機能を利用して、コンテンツに注意を向けさせることが可能だ。
「Excel for iPad」もiPhone版よりはるかに優れており、デスクトップ版でよく使われる機能の多くを指先で操作できるようになっている。ExcelもRibbonと、スプレッドシートでの作業に適した各種タブを備える。
しかし、iPad版のExcelで特に優れているのは、データを可視化するツール群と、利用可能な数式の多さだ。
データを可視化したいときは、対象のデータを選択すると、そのデータを最も効果的に可視化する図表やグラフのタイプがいくつか提案される。Excelの提案が気に入らない場合も、「Charts」セクションに無数のオプションがあり、折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフをはじめ、タイプ別に分類されたさまざまなグラフを利用できる。
数式に関して言えば、Excel for iPadは十分な数を提供している。数式の純粋な数ではデスクトップ版に及ばないが、よく使われる数式がカテゴリごとに大量に用意されていて、必要なものを選択することができる。財務スプレッドシート、論理関数、文字列操作関数、検索/行列関数など、一般的な関数を利用可能だ。
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