この掃除機を使うのは簡単だ。通常の掃除かスポット掃除かを設定するか、あらかじめスケジュールを作成して、あとは任せておけばいい。また、前述の機能の項でも触れたバーチャルウォールやお部屋ナビ機能を使って、部屋への侵入を禁止したり、家の中の移動やホームベースへの帰還を補助することができる。Roomba 880を使うには、ユーザーの手間や関与はほとんど必要ない(この点ではNeatoよりも上かもしれない。これは、Roombaには使い勝手を向上させるリモコンがあるが、Neatoにはないためだ)。
Roomba 880はまた、与えられた空間を掃除するのにどれだけの時間が必要かを自分で検知し、作業が終わったと判断するとドックに戻って充電を始める。これ以上に簡単にはなりそうにない。ただし、Roombaがある部屋を掃除するとき、どれくらい時間がかかるかをユーザーが正確に予想するのは難しい。特に、手に入れたばかりの頃はそうだろう。
従って、急いで掃除する必要があるなら、ロボット掃除機はあまり効率のいい方法ではないかもしれない。確かに、Roombaはできるだけ多くの床をカバーするアルゴリズムに従って動作するが、早く掃除したいときにRoombaが動いているのを見るのは、お湯が沸くのをじっと見つめている気分に近い。従って、使いやすさは十分だが、スピードについてはかなり予想しにくいと言っていいだろう。
また、ダスト容器の取り外しは簡単だが、正しく取り付けないと、掃除したばかりのところにごみを散らかして回ることになる。さらに、この容器は小さいため、ほとんどRoombaを使うたびに容器を空にして、フィルタを払わなくてはならない。また、フィルタは1年に6回交換し、エクストラクタは4カ月ごとに掃除することが推奨されている(ペットを飼っている場合は、もっと高い頻度が望ましい)。センサも定期的にきれいにする必要がある。
このように、このロボット掃除機は、使っているときにはあまり(あるいは、何も)手がかからない。だが、動かしていないときの手入れが面倒なため、メンテナンスがあまり要らないはずのRoombaも、手がかかるように思えてしまう。ただしRoombaは小さくて持ち上げやすいため、より大きい、従来の縦型または筒型の掃除機よりも、手入れは簡単だ。
では、性能はどうだろうか。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス