「Roomba 880」のテストを始める前から、筆者はDysonブランドの掃除機と同じような、iRobotに対する熱狂的な賛辞を聞いていた。テレビドラマ「Parks and Recreation」のまねをして、自分でもRoombaにMP3プレーヤーを載せて「DJ Roomba」を作ろうかと考えたことがあるほどだ。残念だが、筆者はRoomba 880を箱から出した時にその夢を諦め、テストを開始した。幸運なことに、この賢くて小さなロボット掃除機は、あらゆる性能テストで1位か2位を取る優れたものであることが分かった。
Roomba 880はiRobotの新型モデルであり、同ブランドの最初の800シリーズだ。価格は699.99ドルで、同じ価格の「Roomba 790」の後継機種となる。
では、何が違うのだろうか?一目見ただけでは、あまり多くの違いは見えてこない。だが、掃除機を裏返してみると、まったく新しいものが見えてくる。「AeroForce」テクノロジだ。これについては後ほど詳しく述べるが、これは基本的に、性能を大きく向上させるデザインであり機能だ。
筆者は、市場に出回っている高価なロボット掃除機の中では、Roomba 880を一番お勧めする。性能は699.99ドルのRoomba 790を上回り、LGによる799.99ドルの「HOM-BOT SQUARE」や、Infinuvoが発売した349.99ドルの「CleanMate QQ5」よりもはるかに高性能だ。
全体的に言えば、Roomba 880は、この手のガジェットが好きで、ロボット掃除機があれば床掃除をしなくてもよいわけではないことを理解している人にはぴったりの商品だろう。また、この掃除機はペットの毛を掃除したい人にはあまり向いていない。それが目的なら、依然としてNeato Roboticsの「XV Signature Pro」の方が優れている。
重さ8.4ポンド(約3.8kg)のRoombaは、かわいくて十分な機能を持つロボット掃除機だ。高さは3.6インチ(9.2cm)、直径は13.9インチ(35.3cm)になっている。仕上げは黒で(790のような青ではなく)運びやすいようにハンドルがついている。
Roomba 880のスタイルは、iRobotの従来のデザインとあまり変わらない。外見は丸く、中央に掃除/電源ボタンがあるのも同じだ。同社は明らかに、Roombaの気取らない、ミニマリズムを重視したデザインと、頑丈な作りを継承したいと思ったようだ。
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